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2007-03-28  カテゴリ: 思うままに

向井亜紀さん代理出産の最高裁判決に思う

これはこのニュースを聞いたあと少し調査して感情にまかせて書いておいたものです。私は法律には全くの素人で法解釈の問題はわかりません。ブログにアップするかどうか迷いましたが、自分の気持ちの記録としてもアップすることにしました。

向井亜紀さん代理出産の最高裁判決に思う

タレントの向井亜紀さん(42)と元プロレスラーの高田延彦さん(44)夫妻が米国の女性に代理出産を依頼して生まれた双子の男児(3)について、最高裁第二小法廷(古田佑紀裁判長)は23日、夫妻との親子関係を認めない決定を出した。第二小法廷は「自分の卵子を提供した場合でも、今の民法では母子関係の成立は認められない」との一般判断を初めて示した。向井さん側にはこれ以上不服を申し立てる手段はなく、出生届の不受理が確定した。
http://www.asahi.com/national/update/0323/TKY200703230261.html?ref=rss

 向井亜紀さんの代理出産のことは以前日本に帰省した時、テレビのドキュメンタリーでやっていて知りました。彼女はガン治療のため子宮全摘手術を受けていて自分では子供を生むことができません。それで夫婦の精子卵子を用いて代理出産をしたものです。
 そのときは「ああそう言う方法もあるのか」と思っていただけだったのですが、裁判沙汰になっていることを知るにつけ少し関心を持っていました。私の気持ちとしては当然親子関係になると思っていたからです。まさか裁判沙汰になろうとは・・・
まさか最高裁でも認められなかったとは・・・

 ドキュメンタリーで当初からの映像もありましたのでマスメディアも初めから関わっていたわけで、代理出産を決断するまでのいきさつもいろいろあると思うのですが、根底には自分たちの子供が欲しい、と言うもののはずだと思います。

 調べてみると向井亜紀以前にもたくさんの人が韓国やアメリカで代理出産をやっているとのこと。
2002年の記事です。
http://allabout.co.jp/children/sterility/closeup/CU20020812A/index.htm

 すべての法というものは概念として人の幸せのためにあるものと思っています。
 もし、向井さん夫婦が責められるべきことをしたというのであれば、夫婦だけが責められるべきです。子供から親を取り上げて子供にその責めを負わせるようなことはすべきではないと感じています。現在アメリカ国籍とのことですがなんか悲しい。もしアメリカで受け入れられなかったのならこの子供は・・・自らは何も責められることはないはずなのに・・
 法というものは所詮人間が作るもの、どこかに欠陥はあります。
はっきり白黒がわかる内容ならば問題はありませんが今回は様子が違います。
 代理出産に肯定的な前提に立って法を調べれば都合の良い法律も出てくるでしょうし、反対に代理出産に否定的な立場に立てばそんな法律も探し出せると思います。(法律のことはわからないのでいい加減なことかも知れませんが・・)
 人間には論理性と感情性の二面性があると思いますが、この場合どちらの法律を選択するか、最終的には感情性が決めるのでしょう。


 このことがニュースになって流れると言うことは多数の人の関心事だと思われたので多くの関連ブログを読んでみました。
 それによると「かわいそうとは思うが最高裁の結論は妥当である」というのが半数ぐらいあったと思います。
 それに比べて判決がおかしいとする人は残念ながら少なく感じました。
とすると裁判結果は日本人の多数の民意(民感情か・・)を反映しているのかも知れません。

 アメリカでは向井さんと子供の親子関係が裁判所で承認されましたが、アメリカでも歴史的に見ると当初は混乱から様々な判断があって判断が安定するまで時間がかかったとのこと。
 今回の代理出産が一時的な驚きのために新しい判断を下すのに慎重になっているだけ、と思いたいのです。

 子供には何の問題もありません。せめて二人の子供が大きくなるまでに法律も含めて社会整備されることを祈ります。
 今、相撲の世界では外人力士が横綱になるのに違和感がありませんが、昔を振り返りますと、ハワイの力士が活躍するようになった頃、ハワイの力士はなかなか横綱にしてもらえませんでした。横綱は日本人で・・と言う気持ちからです。
アメリカでも初の黒人大リーガーはかなりいじめられたと聞いています。

 中国では一人っ子政策がとられています。でも私の周りには数人、複数の子供を持つ人がいます。3人の子供を持つ人に聞くと1人1万何千元かの罰金を払ったと。
 でも子供には何のおとがめもありません。この話は私をほっとさせました。子供が戸籍を奪われるのではないかと思ったからです。
 ただ、罰金を払えない場合は出生届を出さずにいるところもあるのでは..と思ったりして中国の多様さを感じます。

 私は子供たちが大きくなって自分のやりたいことを思いっきり出来るような社会環境整備をするのが大人の役目だと思っています。自分たちの贅沢のために子供たちに負の遺産を残すというものであってはならないのです。

 気が重かった判決日でした。三権分立の名のもとに判決が出されたと思います。
 将来、こういう問題が「できちゃった結婚の是非を問う」みたいなのと同じレベルでの議論になることを期待したいものです。
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2007-03-28 コメント(2)

コメント (2)

ホラフキ   2007-05-29  (22:17)  

黒孩子(ヘイハイズ)という言葉をご存じでないですか?

中国の戸籍を持たない人のことです
一人っ子政策の罰金は都市部農村によって異なりなりますが一般家庭ではとうてい払える額ではなく

把握できるだけで4000万~6000万人の黒孩子がいるといわれているむかしは労働力の必要とされた農村に偏っていましたが
現在は、政治家や富裕層の愛人の子が黒孩子を生むケースが増えている

sceneway   2007-05-29  (23:31)  

黒孩子という言葉は知りませんでしたが戸籍を持たない子がいるというのはうわさレベルですが聞いています。
中国の公表人口は12億-13億だが、実際は15億ぐらいだろうということとか・・・

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