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2014-02-28  カテゴリ: 世界の生物区

《世界の生物区》世界の動物地理区 / 世界の植物区 - 深圳・香港・沖縄は日本本土とは違います

世界の生物区 世界の動物地理区 世界の植物区

花とか鳥とかの名前を調べている時におもしろそうな事を知った時の話題です。

こちらで花、鳥、蝶などの名前を調べるときに始め日本のサイトで調べていたのですがそのうちは調べきれないことが多くでてきました。気候が違うのだろうと思い、深圳香港と似た気候の沖縄のサイトを参考すると名前を見つけられることが多くなりました。

そんなある日世界の生物区というものを知りました。地球上の生物は地域ごとにそれぞれ特徴を持っていて世界を大まかに6つの地域に分類できるというのです。
この区分けは生物地理区と呼ばれ1858年にスクレーター(Sclater)が鳥の分布を研究して地域ごとにそれぞれ特徴があることに気がついたのがはじまりで、1876年頃にウォレスによって区分けされました。この区分けは鳥、昆虫に限らずいろいろな生物に関係しているとのことです。

考えてみると大陸移動説みたいに大陸が移動していけばそれぞれの大陸で違った進化をしても不思議ではないわけで・・・

下図を見るとインドから東南アジアにかけて区分が分かれています。まあ、インドは太古の時代には陸続きではなくてユーラシア大陸に衝突して地続きとなった地域ですからここで分かれても不思議ではないと言うことでしょうか・・
インドが衝突してきて海底だったところが隆起して世界最高峰のエベレストができたとかいうのを大昔に学習した記憶が・・・

世界の植物区

世界の動物地理区

いずれも出典は 環境庁自然保護局

他に
蝶のことを調べている時に出会った図です。世界の生物区を知った原点です。
出典 ぷてろんワールド



上記の図で見ると日本はきわどいですね。沖縄あたりや小笠原などは日本本土とは違うようですね。

いろいろな分類で諸説あるようですが沖縄や小笠原はすれすれ旧熱帯植物界、東洋区となるようで日本本土とは違うようです。



詳細

出典 : 生物多様性国家戦略小委員会の資料から転載

世界の植物区系

植物区系:世界各地のフロラを形成する植物種を比較し、それぞれの特徴をもったいくつかの地域に分類したもの。生態的な気候要件よりもその地域の地史に影響されることが大きい。例えば同じ熱帯雨林であってもマレーと南アメリカではフロラ構成要素が著しく異なるので別個の植物区系として扱われる。区系界の下位に区系区(あるいは単に区 例:日華植物区)、区系区の下に地方などを区別する。

各区の名称 各区の特徴 区を代表する植物 日本に生育する代表種
全北植物区系界 ユーラシア大陸と北アメリカ大陸を含み、周北極要素と呼ばれる植物群が分布している。 マツ科、ヤナギ科、クリ属、サクラ属、カエデ科、ユリ属など カラマツ、ケショウヤナギ、クリ、クルマユリ
旧熱帯植物区系界 アフリカ大陸、インド、東南アジア、ハワイ、インド洋・太平洋の諸島からなり、フタバガキやヤシ、バナナなどに代表される。 コショウ科、フタバガキ科、タコノキ科、バショウ科、ヤシ科など タコノキ(小笠原)、アダン(琉球)、ニッパヤシ(琉球)
新熱帯植物区系界 南端のパタゴニア地域を除いた南米大陸を中心とした地域で、メキシコを含む。サボテン、リュウゼツランなどに代表される。 サボテン科、オオオニバス属、パイナップル科、カンナ科、リュウゼツラン科など
オーストラリア植物区系界 オーストラリア大陸とタスマニア諸島を含めた地域で、ユーカリ、バンクシアなどに代表される。 アカシア属、ユーカリ属、バンクシア属など
ケープ植物区系界 フリカ大陸南端に位置し、植物相が極めて特異であり、独立した区系界とされる。 エリカ属、アロエ属、マツバギク属など
南極植物区系界 南米南端、南太平洋、南インド洋の島嶼、南極大陸を含む地域で、ナンキョクブナに代表される。種数が極めて少なく約170種に過ぎない。 ナンキョクブナ科など
注:ニュージーランドの帰属については、旧熱帯植物区系界とするかオーストラリア植物区系界とするか議論がある。上表では旧熱帯植物区系界に含めた。出典:J.F.Schouw(1823)が提唱し、その後H.G.A.エングラー(1986)のものを修正したL.Diels, R.Good (1947)のものが使用されている


世界の動物地理区

動物区系:地球上の大陸や島の中で、他と区別できる特徴ある生物相をもつ動物区系地理学上の区域。各動物地理区の動物相はプレートテクトニクスでいわれているような地質時代における陸地の接続や分離のため複雑化するのに加え、発祥の時期や場所、さらに生活系を事にする動植物によって分布のありさまが異なることなどのために、明確な線で画されるような動物地理区の設定は困難であり、推移帯も多く認められる。

各区の名称 各区の位置 区を代表する動物 日本に生息する代表種
旧北区 東南アジアを除くユーラシア大陸とサハラ砂漠以北のアフリカ大陸を含む。広大で環境の変化に富み、生物の多様な分化が見られる。ラクダ、ヒツジなどで特徴づけられる。 ラクダ、ヒツジ、ウマ、ノガンなど カヤネズミ、タヌキ、イイズナ、イノシシ、カケス、トキなど
新北区 北アメリカ大陸の大部分を含む。エダヅノカモシカ、ロッキービーバーなどで特徴づけられる。ウマとラクダは当区で発生したといわれる。鳥類爬虫類の2/3は固有種とされる。 エダヅノカモシカ、ロッキービーバー、ドクトカゲなど
エチオピア区 サハラ砂漠より南のアフリカ大陸を含む。チンパンジー、ダチョウなどで特徴づけられ、哺乳類の 2/3 、鳥類の 3/5 が固有種とされる。 キリン、カバ、ダチョウ、ヘビクイワシなど
東洋区 ヒマラヤ以南の南アジア、東南アジア、南中国、台湾、琉球を含む。ヒヨケザル科、クジャク、トビトカゲなどで特徴づけられる。セレベス地方はオーストラリア区との移行帯を示す。旧北区との境界は明瞭でないが、渡瀬線は北限として知られる。 ヒヨケザル、メガネザル、オランウータン、クジャクなど オオコウモリ、ハブ、キノボリトカゲなど。
新熱帯区 南アメリカ大陸を含む。オマキザル科、アリクイ科、ナマケモノ科、アルマジロ科、シギダチョウ科などにより特徴付けられる。カリブ地域は新北区との移行帯を示す。 オマキザル、ナマケモノ、アルマジロ、シギダチョウなど。
オ-ストラリア区 オーストラリア大陸とニューギニアを含む。カモノハシ、カンガルー、エミュー、コトドリなどによって特徴づけられる。ユーラシア大陸とは中生代後半から新生代第三期を通じて隔離されていたため、きわめて多くの固有種を持つ。 カモノハシ、カンガルー、エミュー、コトドリなど
出典:L.. Schmarda (1853)やP. L. .Sclater (1858)などによって先鞭をつけられ、A.R.ウォレス(1876)の“動物の地理的分布”により大成された。

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