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1年がかりの年金獲得奮闘記 (1)

保険料確認書が来た
2008年、消えた年金問題で話題沸騰の日本。
この年帰省すると年金の案内書が来ていました。見ると年金保険の支払い明細がいやにあっさりしていました。少なすぎる。最新分だけが書かれているのかな、と思い確認のために4月28日市役所へ。

市役所の年金窓口は高慢な態度の男性係員窓口と普通の女性係員窓口の2つ。女性窓口になるようにと祈りながら待つと・・・こういう時はうまくいかないもんです、男性にあたりました。

「明細が少ないのですが、これは最新分だけなんでしょうか?」
「いや、これで全部です」
「???!!!」

香港に出る時、それまでの厚生年金から国民年金に切り替えたのですが案内書には国民年金分だけしか記載されていなかったのです。切り替え手続きは1996年に市役所のこの場所で行なったのですが。

ずいぶん昔に(何十年も前)テレビで同じようなことをやっていた記憶がありました。あのときは年金テーマの番組ではなかったのでごく自然に語られていて役所側のミスとはわかりませんでした。何しろNHKのドキュメンタリー番組でしたから。
でもどうしたらこんなミスが何十年も変わらず続くのでしょうか・・・


年金受給手続き
受給手続きは60歳の誕生日の1ヶ月後から申請できるとのこと。
年金は60歳の誕生日の次の月分から支給ということですが、振り込まれるのは2ヶ月分まとめて15日に後納されます。従って約3ヶ月遅れで年金が振り込まれることになります。ただし振り込み開始は手続きが必要なため誕生日の約4ヶ月後と言うことになります。
支給額は私のように厚生年金と国民年金の複合型だと65歳から満額となるので60-65歳までは65歳からのほぼ半額でした。

うわさでは60歳からでももらえるが減額される、というものでけっこう多くの人がそれを信じていました。そんな中で、60歳からちゃんともらえるし、65歳から増額される、と言う人がいました。
そのほかにもいろいろ気になることがあり、2009年の帰省を年金の受給申請に合わせて12月にしました。
そして2009年12月9日、奈良年金相談センターへ。

まず60歳だと減額される云々、と言うのは間違いでした。60歳からは報酬比例部分というのが支払われ65歳からは国民年金部分の老齢基礎年金というのが加算されるようです。切り替え時期になるとはがきで確認書が郵送されると言うことでした。でも多くの人が言っていた60歳からだと金額が減らされる、と言ううわさのもとはどこなんでしょう・・・

そして受給の申請。
外国の銀行でも振り込めるようです。もちろん銀行のいろいろな情報が必要ですが手元にはなかったのでとりあえず日本の銀行に振り込むようにしました。
だいたい3ヶ月ぐらいかかるとのことで支払い開始は4月ぐらいになるでしょうとのこと。


第1回目の年金送金失敗
4月ぐらいといわれても深圳で確認する手だてはないわけで・・と言うのも日本の銀行のインターネットバンキングは外国からは操作できないと以前銀行に問い合わせた時に言っていましたから。

ある日、日本の家族から電話。年金がどうのこうの・・年金振り込み失敗のようで手紙が来ているとのこと。手紙をスキャンしてメールしてもらったところ、振り込み先がこちらの指定とは全く違っていました。文面はこちらに責任があるような書き方で対処の請求が書いてありました。ちょっと頭がパニック。


失敗原因確認と海外振り込み手続き
で、2010年の帰省を早い目にして6月に帰省して奈良年金事務所へ。名前は社会保険庁から日本年金機構に変わっています。

すぐに間違いが見つかりました。申請書にこちらで受け取りたい銀行名を書いて提出したあと年金事務所の係員が銀行の名前の横に銀行コードを書き加えるようなのですがこの銀行コードが間違っていました。
イージーミスでショックでした。第1回目の振り込み失敗なので普通に考えるならまず「台帳」をチェックするはず。そうすればすぐに判明したミスなのに。おそらくチェックなしで作業を進めていたのでしょうね。消えた年金もこのようにして?

係員もそれがわかった顔になりましたし、書いたのは彼女でもなく今さらそんなことを責めてもしょうがないので、これを機会に日本の銀行はやめて振込先を香港の銀行に変更しておくことにしました。
ところがこれもあとで問題が発覚。
つづく
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2012_02


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