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香港・林村郊野公園大刀屶566mを行く 初挑戦でのハプニング(2)

2008年 9月 25日
大刀屶 566m
香港山登り日記(2008.9.25) 林村郊野公園初挑戦のハプニング (2)

雲が多くなってきた。白い雲から少し黒っぽいのが混じってきた。
それにつれて気温も少し下がってきたような感じで歩きやすくはなってきた。
いくつか林を抜けて木のない登り道、そろそろ頂上かも知れない。と・・ふと空を見ると白い雲の下に黒い雲が激しい勢いで入り込んできた。北大刀屶の山頂からはすでに50分歩いている。

はるか向こうで雨が降っているような所がある。ここも雨が降るのはもう間違いないだろう。
さてどうする・・・
家を出る時は雨の兆候は全くなかったのでカサを用意していない。傘の替わりになるのはこの帽子だけ・・途中雨宿りできそうなところはあの展望台だけ。引き返すのは全く無理。

とりあえずどこか木のあるところまで進もうと登る足を速める。ぽつりと顔に雨が当たり出した。どんどん進む。雨も半端ではなくなってきた。
低い木だったが群がっている坂道があったのでとにかくこの木で雨宿りしながら考えてみよう。そのうちに雨が全体に広がり、空は全くの雨雲だけになり視界がなくなった。

雨水は坂を流れ出した。赤土が多いこの坂道、行くにしても引き返すにしてもちょっと怖くなってきた。それでも木が雨宿りの効果を十分に発揮してくれたのはありがたかった。
たぶん、大刀屶頂上は時間的に考えてもう少しだと思われたが、とにかく初めての山なので何もわからない。

携 帯電話の時計を見ると15時ちょっと。粉嶺からはここまで3時間近く歩いたことになる。引き返すのに3時間かかるとすると6時、安全と思える場所まではもっと早くに到着できる。とにかく明るいうちに帰れそうだ。先へ進む方が早いかも知れないが賭をせずに引き返す決断をして雨が小降りになるのを待つ。
なかなか小降りにはなりそうになく空は雨雲でどんどん暗くなるし、すぐにはやみそうにない雰囲気にすこし不安感。
いつまで待っていてもしょうがないので雨の少ない時を見はからい、帽子を大きく広げてかぶり、元来た道を戻る。この帽子もけっこう雨を防いでくれる。期待以上だ。

途中雨がすこし激しくなったり小降りになったりしながら続く。道は雨水が流れて小川のようになっているところが多い。用心して谷川を避けて山側によけながら進む。赤土も多いので滑らないよう、靴の裏全体で土を蹴って歩く。靴は水でびっしょり、気持ちが悪い。
赤土の多い階段で靴の裏は赤土がめいっぱい詰まって重くなった。

40分ほどで北大刀屶山頂へ。雨は止まない。
さらに20分ほど下山すると気温の上昇と共に白い雲に変わって雨がやっと上がってきた。時刻は4時半、ほっとする。山の雨が怖いのを実感した。
5時20分、粉嶺の登り口に出た。2時間かからずに戻ることができた。近いうちに再チャレンジしなければ。
登り口近くの駐車スペースには懐かしい古巣、牽晴間(マンション)の送迎バスが駐まっていた。

気分を変えて粉嶺のお廟をちょっとだけ見学、吉牛を食べてKCR(MTR)で落馬洲へ。福田口岸から帰る。
帰宅後、着ていたものを全部脱いで洗濯機に入れてからシャワー。やっとすっきりした。

大刀屶再挑戦へつづく

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深圳、香港の「見晴台」へ


深圳を南からのワイド展望右の方に地王大厦


香港の山越に深圳・福田方面 左端には南山


そして香港側は西貢、馬鞍山、太和付近を


香港 上水、粉嶺


大刀屶




急速に空模様が悪化


そして雨。 雨宿り地点


15分ほどの雨宿り後、引き返します。ここも雨水が流れていました


引き返し始めて1時間後、ようやく雨がおさまって香港と深圳の風景


香港 粉嶺のマンションが見えました


そして深圳をバックに


深圳 うしろに塘朗山



粉嶺に戻りました。お廟


粉嶺


KCR(MTR)で帰途


香港・林村郊野公園大刀屶566mを行く 再挑戦での奇遇

2008年 9月 27日
大刀屶566mと遠く大帽山957m
香港山登り日記(2008.9.27) 林村郊野公園再挑戦の奇遇

再び林村郊野公園へ。おととい行き、ほとんど大刀屶に行ったはずだが途中雨で引き返したので今日は再挑戦。

朝7時過ぎ出発。短パン、帽子のいつものスタイルにリュックサック。
ずいぶん久しぶりに羅湖のイミグレから香港に入る。久しぶりの羅湖は古くて汚れた印象を持ってしまった。以前はここばかり使っていたのになあ・・・
外人のレーンでは4-5人並んでいるがなぜか非常に時間がかかっている。僕のパスポートを見た近くの口岸員は別のレーンに誘導してくれた。おかげですぐすんだ。

KCR(MTR)で粉嶺駅へ。駅のパン屋さんで昼食用にパンを買う。
マンションから羅湖までのバスが手間取ったため、時刻はすでに9時20分、出発してから2時間経っている。やっぱり次は皇崗か福田口岸経由がよいかな。

林村郊野公園入り口の小さな広場には今日も牽晴間の送迎バスがいた。横の登り口から9時21分出発。
リュックを背負った人や散歩風の人などまあまあの人が登っていく。これぐらいの人数が一番いいかもしれない。

すでに登っているので写真は少なめ、速いペースで進む。急坂と石段の連続でどんどん高度が上がる。深圳を見渡すスポットへ。前回よりは悪いがまあまあの視界。下りてくる人も多い。「チョーサン、チョーサン」(早晨;おはよう)とあいさつがある。深圳の山でも会釈を交わすことがあるがこれほど一般化はしていない。

きれいに整備された「散歩コース」を抜けて山道の「登山コース」に入る。粉嶺駅から3km地点。
前に一組の老夫婦、「チョーサン」と言って追い越していく。1時間ちょっとで展望台へ。
おっ、見えた。やっぱりあの山は大帽山だった。ちょっと嬉しい。
初老のにこやかな紳士が来た。あいさつをする。彼は地図を出してまわりの景色を確認しながら写真を撮っている。

彼と抜きつ抜かれつしながら歩いていく。こちらは写真を撮りながらなので遅れがち。
北大刀屶山頂には先客が陣取っている。あとで通過時刻を知るために北大刀屶の標識を撮影する。雲が多くなってきた・・


奇遇
あのgoodviewの嶺を過ぎてどんどん歩く。写真を撮っていると後からやって来た上半身裸になった男。「チョーサン・・」と言って彼の顔を見ると見たような顔・・
彼は満面の笑顔で近づいてきた。確信した、彼だ。以前の同僚の香港人、6年間一緒に仕事をしてきたタム。彼は手を出して握手を求めてきた。二人とも奇跡的な出会いに驚く。「なんで!!」「ティムカイ!」

彼 は今は深圳の福永で働いていて香港では粉嶺に住んでいて、昨夜香港に帰ってきたという。2週間に一度ぐらい山登りをしているとのこと。彼の今日のルートは僕と同じようで一緒に行くことにした。彼は植物を観察しながら「これは毒草だ」とか教えてくれる。僕は写真を撮影しながら歩いていく。
彼と話をすると以前のように英語と普通語と広東語と日本語のチャンポンになるが、心地よく話が伝わる。ほんとうに気兼ねがなくて楽しい。


そして前回雨のため折り返した地点に来た。彼に「ここで引き返した」と言うと「ここだったらすぐに大刀屶の山頂だ」と言う。「・・・」
5分ほど登ると山頂があった。「うーん」
ここでまたあの初老のにこやかな紳士と会う。彼はタムと僕が連れかと聞く。タムはヤッチャイ(一緒)だと応える。タムは僕に「彼は友達か?」と英語で僕に聞いた。「登山道ではみんな友達」と応える。

登山道は雲がありながらも日差しも強い。その上湿度も高そうだ。
大刀屶の頂上を過ぎる。暑いが気分はさわやか、ほんとうに香港の山は奇形が多く美しい。先に切り立った山が見えてきた。ところどころ険しい道があり、手すりが設置されている。眺めは絶景。でも先日の雨だとここを通るのはちょっと怖かったかも・・

小さな滑走路の廃墟のようなものが見渡せた。タムは二代前の滑走路だと教えてくれた。啓徳空港の前の空港だと。
奇形の山を楽しみながらいつしか道は下りになり林に入る。終点の白牛石は近い。タムは裸の上半身にシャツを着始めた。
そして白牛石のバス停でフィニッシュ。午後1時だった。
今回の所要時間

粉嶺登山口  → 観景台      1時間
観景台    → 北大刀屶480m頂上 5分
北大刀屶頂上 → 大刀屶頂上566m  1時間
大刀屶頂上  → 白牛石      1時間10分

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大刀屶頂上から クリックすると大きくなります 3000ピクセル


遠く深圳を望んで


香港・上水と深圳


展望台


大刀屶と大帽山


初老の紳士


西貢 馬鞍山


大刀屶を超えてとがった山が見えてきたところ




ちょっと怖い・・








旧滑走路が見えます


下山


終点 白牛石



おわり

香港 嘉道理農場 - 観音山

2008年 10月 19日
大刀屶への登山を終えて白牛石に到着してフィニッシュとなったのですがここには嘉道理農場というのがあり、ここできれいな写真が撮れるとタムが教えてくれました。
行ってみるとバスで観音山の頂上546mまで行けるお手軽コースでした。

観音山
香港山登り日記(2008.9.27) 大刀屶から嘉道理農場へ

大刀屶から嘉道理農場へ


嘉道理農場
タムは僕に対面に嘉道理農場と描かれたところを指さし、「時間があるならあそこへ行けば美しい写真が 撮れるよ」と教えてくれたので僕は彼と別れてそちらに行ってみることにした。

入場券を買わなければならないようだ。15元。何か言っている。どうやら場所が広いのでバスに乗っていくようだ。あと20分で出発だという。
バスを待つ間、大刀屶で食べるはずだったパンを食べて昼食代わり。


農場のミニバス
バスに乗る。ミニバス。バスはうなりながら農場の山道を雄大な景色を見せながらどんどん登る。どうや ら山を一つ登った様子。予備知識なしに来ているのでさっぱり要を得なかったが、観光バスみたいなものだと理解した。

頂上付近で乗客は降りて観光。さっき登ってきた大刀屶がきれいに見える。何か切り立った山も。
再びバスに乗り込んで出発、着いたところは先ほどの切り立った山の頂上らしい。観音山とある。大帽山がすぐ近くに見える。
そして下山、途中で少しずつ乗客を降ろしながら進み、元の場所に戻ってきた。農場の産品の即売場があった。コーンスープを2袋買ってみた。


大刀屶のおまけみたいな訪問だったのでなんの農場なのかよくわからないまま嘉道理農場を出て帰途につく。バス停には大埔墟行きの逆方向が元朗行きになっていたのでこれに乗る。64K。元朗からはいつものルート。


帰ってから調べてみるとこの観音山はあの大帽山のふもとに見えていた切り立った山とわかり感激。香港の山も少しずつ名前を覚えていく。
観音山の標高は546mもあった。してみるとあのバスはそれだけの高さを登っていったのだ。労せずして546mの山を登った。15元は値打ちがあるのかも。
大帽山と観音山 (2008.8.27 錦田から)

頂上の庵


右端に観音山


観音山


観音山頂上






観音山からの大帽山


大刀屶




馬鞍山郊野公園を歩く (1) 郊野公園へ 麦理浩径との出会い

2008年 10月 21日
麦理浩径 (MacLehose Trail) を行く

香港山登り日記 (2008.10.11) 馬鞍山郊野公園へ 麦理浩径との出会い

今日は二人行。
9時にKCR大学駅で待ち合わせ、タクシーを奮発して馬鞍山郊野公園まで行く。下見では歩いたのでそんな高くないだろうと思っていたら37ドル。意外に遠いのか。
ここでしばらく写真を撮ったりしてから出発。

なだらかな道を50分ほどで昴平まで行く。正面には大金鐘の山。
さらに5分進むと視野が開けて西貢の海が広がった。大帽山も見える。天気の良さも手伝っていい気分。「麦理浩径MacLehose Trail」と書かれた道を行く。

それにしてもほんとうに木がない。禿山というか、草山の強い日差しの中を行く。高度が高くなるにつれ、視界が開ける。木がないので暑いが眺望はすばらしい。
起伏が多くたくさんの嶺がある。ところどころ、急斜面を頂上に向かうように心細く続いている踏み分け道。一つの頂上に登ってみたい気になるが、今日は二人行、登山道通りに進む。

今までずっと二人だけだったがこのあたりに来るとやっと人がやってきた。我々とはすれ違いになる。僕たちは普通コースの逆を行っているのかも知れない。いくつものグループとすれ違う。白人も多い。
深圳の登山で全く白人を見ないのはやっぱり彼らが単に不安を感じているだけなのか・・・
かくいう僕も香港の山を登る時の気分は日本にいる時と全く同じ気分。深圳では多少警戒感を持っていることは否めない。

つづく

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KCR大学駅から馬鞍山


タクシーでやって来た馬鞍山郊野公園


昴平に向かいます






昴平から大金鐘を


木のない暑い登山道を行くと


視野が広がって大帽山が見えるようになりました


西貢・白沙湾の海


白沙湾






馬鞍山






つづく

馬鞍山郊野公園を歩く (2)

2008年 10月 22日
馬鞍山郊野公園を行く
香港山登り日記 (2008.10.11) 馬鞍山郊野公園へ(2)

おそらくこれが馬鞍山・・・
登ろうと思いきや・・・頂上に向かう踏み分け道が続いているものの「これより先は危険 登るな」の立て札・・・

引き返して元の「麦理浩径」を続いて歩く。迂回路があって馬鞍山に登るのかも知れないという気持ちとは裏腹にどんどん下っていく。まわりの様子を観察するとどうも頂上には続いていないように見える。
ええーー
ここまで来て頂上を極めないのはしこりが残るけどしょうがない。今回は標識にしたがってとにかく「麦理浩径」を歩いてみよう。

どんどん下っていく。日本語が聞こえ始めた。日本語を話す数組がいた。馬鞍山は人気の山というのはほんとうのようだ。
適当なところで食事のパンを食べていると老カップルに広東語で尋ねられる。驚いたことに韓国人だという。連れが英語で応じた。

食後さらに1時間半ほど下ると車道に出た。入り口には地図が掲げられている。「麦理浩径第四段」と書かれていて道はまだまだ続いているようだ。どうやら山頂を横目にするだけで山頂には行かないようだ・・
まあいいか、今日は下調べ第二弾と考えることにして馬鞍山へは再度挑戦することにしよう。おそらく単独行かな・・

少し歩いて澳頭と書かれたバス停から西貢行きのバスに乗り西貢へ。
西貢はこれまで2、3回来ているが大勢の中の一人、ということで場所とかあまりぴんと来ていなかったがこうしてやってくると馴染みも出てくる。時刻もまだ2時なので少し観光する。
観光地というのはよくわかったし、久しぶりに海の雰囲気が味わえて楽しかった。
帰って調べると「麦理浩径 MacLehose Trail」とは東西に100km続く道だと知りました。この日はそのうちの第4ステージ12.7kmの半分だけを行ったようでした。
で、次の目標を12.7km踏破、または登頂、尾根歩きにしてこの日は下調べということにします。
今回の写真を見てもどれがどの山か、わからない・・資料ももう少しよく調べないと・・・

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おわり

船湾郊野公園ハイク

2008年 10月 26日
香港船湾郊野公園から見た深圳梧桐山

初めて香港からこんなに大きく梧桐山を見ました。左の方にテレビ塔のある小梧桐山が見えますが最高峰の大梧桐山からはこんなに距離があったのですね。
深圳ではこんなに大梧桐山と小梧桐山の距離を感じる展望は不可能です。感激でした。
船湾郊野公園ハイク (2008.10.19)

香港の山の楽しさも知ってから、深圳を見渡せるところや外観に惹かれる山などを中心にいろいろ香港の山登りコースを考えていました。
船湾郊野公園、八仙嶺郊野公園などはまず候補に上がりました。そして馬鞍山、獅子山なども外観がよいことから安易に選定。そのうち馬鞍山はすでに第一回目の散策を終えました。


この写真は深圳最高峰、梧桐山の碧桐登山道から見た香港。
深圳沙頭角の対岸には香港船湾郊野公園、右に八仙嶺の連山、さらに遠く西貢・馬鞍山を望みます。ほんとに美しい。 (2008.8.30撮影)

香港に日本人の主宰するハイキングクラブがあります。ちょうどこの例会が船湾で行われることをネットで知り、今回参加させていただくことにしました。単独の徘徊も自由があっていいのですがグループだといろいろ教えられることがあるのかも知れないという思いの参加です。


これで大帽山、鳳凰山、大刀屶、馬鞍山に続き香港5回目の徘徊です。もっとも下調べも行っていますので実際はけっこうな数になりますが。
予定は船湾郊野公園の12kmハイクコース。船湾、八仙嶺郊野公園などへは交通の便があまりよくないので注意が必要。今日の出発点もバスなら1-2時間に1本。

それにしても香港の山、木がありません。今日はいい天気、気温は好きなだけ上がる感じがして木がないのはとても辛い。
深圳の場合はもちろんコースにもよりますが木の陰になることが多くて夏山に登っていても暑いことは暑いのですがそんなに苦にはなりません。

でも香港の山には木がないので見晴らしが非常に良好でさわやか。気温が低かったら、と思うところです。でも香港も深圳も冬は視界が悪い・・・
で、来年は香港の夏登山を、と思っていたのですがちょっと考える必要がありそうです。何かいい工夫があればなあ・・

日差しの強い中を歩きました。1カ所、黒く焼けこげた山火事のあとがありました。ボヤという程度ですがよくあるそうです。
香港、中国には山の斜面にお墓をよく作りますが、香港の場合、お墓などでお札(おもちゃのお札)を燃やしたりしますのでこれなどが原因だとのことです。
これがはげ山の原因ではないでしょうが・・
出発



山火瞭望台(山火事監視塔)という小高いところから見た深圳梧桐山と沙頭角の街



山火瞭望台から香港八仙嶺


歩きます




仙湾郊野公園の海でしょうか、きれいです




南山の左炮台の石垣にからみついていた巨大榕樹、ここにも。


「汽水(炭酸飲料)あるよ」と言って客引きの老人。こんなところでも商売。


客家の村


そして昼ご飯


どうやら満潮時にはここらあたりに海水が来るような感じ


海マンゴと書かれていました。おいしい?


紅樹林、マングローブ。深圳のマンゴローブより香港の方が立派な気がします。


正面には船湾郊野公園最高峰の吊燈籠(416m)が




八仙嶺はいつでも見え隠れ




ここでFinish


香港の郊野公園を歩くための地図が発行されていると教えてもらいました。政府関係の本屋で売られているとのことで教えていただいてゲットしました。
5枚で1セットですが1枚62ドルと半端な値段ではないのでとりあえず新界東北地域と西貢地域分だけ購入。
 香港地政総署販売郊区地図 

そしてこの日教えていただいたいろんなルートを元にして、船湾郊野公園最高峰、吊燈籠(416m)の登山を中心にコースを練って再び訪れることにします。これからは視界の悪くなる季節に入ります。深圳は見えなくなるかも・・

香港新界・屯門 青山 - Castle Peak 583mを行く (1)

2008年 11月 10日

青山登山道から屯門、黄金海岸と対峙する九徑山
香港山登り日記 (2008.11.6) 青山-Castle Peak583m を行く (1)

僕にとってなじみ深くなった屯門、元朗のある香港新界北西部。
で、今日はこの地区の山を登ろうと青山をめざすことにした。深圳の南山、塘朗山など、深圳西部の山、紅樹林などから見れば深圳湾大橋の向こうに見えて、すぐそれとわかる切り立った峰を持つ特徴的な山だ。

まだ名前を知らなかった頃・・
切り立った山とその手前に見える丸い頂上を持つ山が印象的だったので地図と写真から山の名前を調べるとそれが青山(Castle Peak)と圓頭山(円頭山)だと知った。
丸い山頂の山が円頭山とは見たまんま。青山は杯渡山とも言うようだ。
青山はWEB地図などで調べてみると屯門の軽便鉄道青山駅あたりから青山寺へ行くと登山道がありそう。

写真は塘朗山から見た深圳湾大橋と香港。
中央の切り立った山が青山、少し左の丸い山頂の山が圓頭山。
その後方にはかすかにランタオ島の山々が見えます

で、今日は青山に登ってみようと思い立ちいざ香港へ。
青山は郊野公園には属していない標高583mの単独峰ということで山頂まで1時間半ぐらいとみて9時過ぎ深圳のマンションを出発。
福田口岸からミニバス75番で元朗へ。元朗から軽便鉄道に乗り換えて屯門の青山駅へ。
青山駅の1つ前の駅でそれらしい雰囲気があったので青山駅を降りて戻る道をとる。


雰囲気の道には・・・「青山古寺 Castle Peak Monastery」の道標、ここを行く。前方には青山がはっきりと。山頂にはアンテナらしきものが。
2つめのお寺が青山古寺だった。
青山古寺を過ぎると登山道のようだった。石段というか、セメントの階段と黄色の手すり、お世辞にもロマンチックさはない。殺伐とした石段を登っていく。高圧鉄塔がセンスなく続く。高圧鉄塔でメンテナンスをしているようだ。鉄塔の高いところで作業中。ちょっとビビる。が、初めて目にする光景、写真をぱちりぱちり。
その後も安っぽい狭い歩道のようなセメントと石の道が続く。老齢の男性が休み休みしながら山頂をめざしている様子。

やっと無愛想な道が終わる頃にはまわりには岩だらけの山腹が目の前に見える。円頭山も常に景色の中に入っている。登山道はそれらしい石段に変わり、急坂になった。
石段の1段がまたまた高い。香港鳳凰山の時もそうだったがどうして・・・
イギリス占領時代に整備された郊野公園が多いことから考えて、もしかして、あのでっかい体に合わせている?!

岩肌と円頭山、それに屯門の海を見て写真を撮りながらさらに40分ほど登ると山頂の真下。「韓陵片石」と書かれた休息所がある。
山頂まであと10数メートルの高さと言うところ。でも山頂にはアンテナ群が陣取っているようで一般的にはここまでのようだ。
あの老人もやって来て電話をし始めた。おそらく家族に電話しているのか「今山頂にいる」と言っているようだった。広東語はよくわからないが、単語が聞こえる。彼は電話を終えると軽食をとって元来た道を引き返していった。

僕はまず山頂と対峙する高台によじ登る。
木のない殺風景な山が見える。そして青山の山頂へ行く小さな石段が見える。で、山頂まで行ってみることに。アンテナ群の横では3階建てぐらいの建築を建設中だ。何になるのだろう。何しろ切り立った山頂での作業、見ているだけで怖い。
山頂には小さな台の上に三角点があった。台に上る・・
「ウォーー!」
今までの殺風景さはどこへやら、いい眺め。どうしてこういう時、一人で思いっきりにやついて声を出してしまうのだろう・・・至福のひととき。

つづく
軽便鉄道 青山駅


青山を見ながらまず青山寺へ


こんなところにも「お地蔵様」


青山寺


たぶんこれが青山への登山道


登山道を行くと・・・


高圧鉄塔のメンテナンス


青山頂上をめざして


屯門、黄金海岸、九徑山 (クリックすると大きくなります 1000ピクセル)




これが圓頭山


登山道は険しく


山頂へ



つづく

香港新界・屯門 青山-Castle Peak 583mを行く (2)

2008年 11月 11日
青山頂三角点からの屯門 青山湾
香港山登り日記 (2008.11.6) 青山-Castle Peak 583mを行く (2)


青山頂の三角点
山頂の三角点から眼下には屯門の海やランタオ島の山々、おそらく空気のコンディションがよければ空港もはっきり見えるだろう。北を見れば深圳湾大橋と深圳が。これも空気のコンディションがよければかなりの絶景、香港から見る深圳湾大橋と深圳だ。

先ほどの高台を回り込むと先へ進めるようだ。小さな平地もあるしその向こうには別の山頂もある。
休息所へ戻りこの山頂に向かう。

平地はヘリポートのようだ。ヘリポートの印はないが、石垣を組んで平地を造ってあるし大きさもぴったり。
ここから見ると次の峰に作ってあるアンテナ群、迷彩色に彩られた建物とどくろマークの入った立て札が見える。はっきり言って深圳の風景を見るのにじゃまなのだ。
でも考えてみると、ここから深圳がよく見えるということはかつての時代には重要だったのかも知れない・・・何かちょっと楽しくないことを想像してしまった。

先へ進む。迷彩色の建物の横に道が付いている。まだまだ進めそう。先を行く。
山には木がないのでトレールというか、踏み分け道がよくわかる。で、どのコースをたどっていくか考える。
時刻は2時40分、そんなに遠くへは行けない。適当に行って屯門へ戻ろう、と歩く。踏み分け道がいくつか屯門へ行っているように見えるのだ。

これがちょっと甘かった。踏み分け道をとっていくとどんどん屯門から離れていくようになった。道も岩がごつごつ飛び出し砂が流れてガレ場のような斜面になっていく。油断すると滑り落ちそうだ。雨が降ると間違いなくやばい。
ちょっと焦る。と、うしろからラジオの音と共に「ほっほっほっ」と言う声が聞こえ、こんなガレ場の道をぴょんぴょん跳びながら下ってくる人がいた。慣れている人なんだろうがあっという間に僕を追い越して見えなくなった。
でもこれでこの「道」で下山できることがわかった。

いくつめかの峰を過ぎてやっとすぐ下に舗装道路が見えてきた。あの道に行けることを願ってガレ場を滑らないように気をつけながら降りていく。どうやら行けそう、人もいるしやっと安心感が出てきた。そしてヘリコプターの音が聞こえ、どこかからこの道路に待機する車に物資を運んでいた。ピストン輸送をしている。


舗装道路に着いたがこの道はどこへ?
工事中らしく心細いながらも見てみるとどうやら下山できる道のようでやっと安心する。
下りていくと他にも何人も下る人がいた。どうやら近くの住人の散歩道にもなっているようだ。
20分近く歩くと街に出た。良景邨と書かれていた。やれやれ、下山終了。

マクドへ寄ってから簡便鉄道で元朗へ。
元朗の福田口岸(落馬洲)へ行くバス停はいつもながらの長い行列。で、今日はタクシーを試してみることにした。
バス待ちの長い行列ができているにもかかわらず、福田口岸行きの75番のバスがなかなか来ないため、タクシーが行列待ちの人を誘って乗り合いタクシーにするのだ。バス代が6ドルの所、「乗り合いタクシー」は一人10ドル、そんなに高くないので、今日はこれに挑戦する。

「乗り合いタクシー」は雰囲気ですぐそれとわかるので、今日のような長い行列の場合、タクシーの取り合い合戦。他の人に負けないよう、一目散にタクシーに走る。
後部座席に3人、前には2人の客が座る。これでタクシー運転手は50元の収入。距離から見てこんなものかな。
バスは一般道を走るが、タクシーは高速道路(無料)へ。バスもほとんど直通バス状態だがやっぱりタクシーは速い。

福田口岸から深圳に入ったあとはいつものように購物公園のJUSCOに寄ってから帰宅。
今回の所要時間

登山
軽便鉄道「青山村」駅 → 青山寺の登山口 25分
青山寺の登山口    → 青山頂     1時間

下山
青山山頂  →  舗装道路  1.5時間
舗装道路  →  良景邨   15分

総計
「青山村」駅 → 良景邨   4時間

三角点からの風景 屯門と九徑山のパノラマ
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青山を振り返ります



各方面へつづくトレール。視界がよければ深圳南山、塘朗山などが見えることでしょう
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ガレ場のトレール




穏やかに見える山




さらに進んで




青山は遠くなりました アンテナの見えるところ。


深圳湾 南山と深圳湾大橋がかすかに・・




九徑山


ヘリコプターで建設資材を運ぶ


帰り道


青山で 昆虫と花

おわり

新界・大欖郊野公園 九径山(九徑山)507mを行く (2008.11.09)


九径山登山道から深圳方面を かすむ深圳
大欖郊野公園・九徑山(507m)へ (2008.11.09)

深圳が見える香港の山をまず登ってみようと前回は香港屯門の青山(Castle Peak 583m)を登ったのですが、その青山と対峙している香港・大欖郊野公園の最高峰九径山(九徑山 507m)に挑戦しました。
登山道がはっきりわからず、これで大丈夫なのかと不安になりながらも頂上に到達。
瓦礫のような下山道を徘徊してやっと屯門に到着でした。
青山にしても九径山にしても、下山はすごい径で今までの香港の山とは少し違う印象でした。

おまけにこの日は気温が少し低い上、猛烈な風。木の少ない山の尾根、私の体は幾度となく吹き飛ばされそうになりました。幾度か引き返そうかと思いましたが最後は登頂成功、といういい気分を味わえました。

マクリホーストレール
ちなみに今回上った径は途中まで麦理浩径(麥理浩徑)、MacLehose Trail(マクリホーストレール)というハイキング道を通りました。


香港には50kmから100km程度の大きなハイキングコースが4つ整備されています。その一つが麦理浩径で、西貢から屯門までの全長100km。屯門は終点にあたります。

トレールには約500mごとに標距柱(Distance Post)と呼ばれる標識を設置してあります。麦理浩径ではM1からM200まであり、屯門は最後のM200となっていました。

香港郊野公園分布図 →  香港郊野公園分布図 

《香港の山と公園》 大欖郊野公園・九徑山(507m)へ (1)

【香港山歩き日記】 大欖郊野公園・九徑山(507m)へ (1) (2008.11.9)
出発

軽便鉄道路線図
青山に登った時に見た大欖郊野公園の九徑山(日本字は九径山)に登ることにしてまずWEBで調査。軽便鉄道で屯門中心の手前の「杯渡」という駅から行けるようだ。
いつものように福田口岸から香港に入り元朗、元朗から軽鉄に乗る。
杯渡駅に着いたが気が変わり、位置関係を確認するたに次の駅の屯門中心から行くことにした。

やっぱりそうだった。深圳湾口岸からB3Xのバスに乗ってくるとこの屯門中心に着くのだ。とすると深圳湾口岸から香港に入る方がよかったか・・

屯門中心から見た青山
以前はよく来たが最近は福田口岸を使うので屯門中心には来ることがなくなり懐かしい感じがした。
以前は名前を知らなくて、まわりにすごい山がたくさん見えるなあ、と思っていただけだったが今はある程度わかる。青山がはっきり見えた。

九徑山(九径山)を見極めてその方向に向かって歩くとどうやら登山道に出た模様。「麥理浩徑(10段) MacLehose Trail(10)」(麦理浩径)とあった。そして地図もあった。

香港には全長50kmから100kmぐらいの山の「散歩道」、トレールが4つ設定されて整備されている。奈良大阪の境界にダイヤモンドトレール45kmがあるがこれより規模は大きそう。

標距柱(Distance Post)
麦理浩径(マクリホース・トレール)もその一つで10段と言うのはその10ステージ目の部分ということらしい。この10段目は15.6kmの長さがあり、たどり着いたこの地点は麦理浩径、全長100kmの終点にあたるようだ。
標距柱(Distance Post)と呼ばれる標識は麦理浩径ではM1からM200まであり、ここの標識は最後のM200だった。
ただ、この道は九径山頂を通らないので今日は入り口の地図にしたがって途中からこのトレールを抜けて山頂への道をとることにした。

登山道を行く

分岐点
黄色に塗られた手すりに沿って歩き始める。10分ほど歩くと大欖郊野公園のゲートと共に麦理浩径と屯門径への分かれ道。屯門径を行く。
急な石段をどんどん登る。高度が上がり青山が大きく見えてきた。そして海の向こうにはランタオ島の山々。

お墓が多いので墓参りの道かと勘違いしそう。ある高さに来ると上がったり下ったりのコースになり、だんだん九径山から離れていくように思えてきた。
「若夢山 若夢園公園」と石に刻まれていた。少し頭が混乱、屯門径と言うのは九径山には行かないのだろうか・・ちょっと不安になる。まあ行けなかったら今日は下見だと思って後日再挑戦すればいいか。


とにかく上る道に方向を定めて歩く。上がるにつれて木がなくなり焦げた木と山肌になってきた。
ここでも山火事?お墓がたくさんあったからお弔いの火が?ちょっとショック。
おもちゃのお札を燃やして先祖の霊を慰めるのもいいけど、火を使わない新たな風習を作ることを考えたらどうだろうか。このままだと香港の山から木がなくなる・・・

高みに出て視野360度の風景は岩肌の山。ところどころにしか木がない。荒野を感じさせる。遠くに見えている一番高い山、あれがたぶん九径山だろう。とすればやっぱり反対の道を来たのだろうか・・・かなり遠いように見える。今日は無理かも。まあ行けるところまで行ってみよう。
反対側には深圳が見えている。



荒野のような山肌、遠くに九径山
風が非常に強い。山に木がないのでもろに風が体にあたって吹き飛ばされそうだ。尾根歩き状態なのでちょっと怖い。適当なところで下山した方がいいかもしれないと思い始める。
おばちゃんの一団が僕の前にいた。まだ先へ進めそうだと思った。でもおばちゃんたちのスピードが遅いので追い越してそのうち見えなくなった。また心細く一人で歩く。
つづく
麦理浩径(麥理浩徑、マクリホース・トレール)から歩き始めます


麦理浩径と屯門径の分岐点


屯門径を行きます


屯門径から青山とランタオ島の山々を


登山道とランタオ島


お地蔵さん




さらに高く


のどかに続きます


樹木の少ない山


だんだん険しくなり、風が強くなってきました


哀れに焦げた樹木


あれが九径山かな・・一番高い山だし・・


九径山のようです


円頭山(圓頭山)とかすむ深圳


九徑山山頂から屯門青山湾を

《香港の山と公園》 大欖郊野公園・九徑山(507m)へ (2)

大欖郊野公園・九徑山(507m)へ (2) 山頂 (2008.11.9)

山頂へ
屋根のある休憩所があり数人のグループが休憩していた。よかった、まだ進めるかも。しばらくして彼らは脇道を下山していった。
麦理浩径の入り口から1時間ちょっと、さらに歩き続ける。相変わらず風は強くそのためなのか人影はまばら。木がないので様子がよくわかる。まだまだ道は続いている。どこまで行くのだろう。

山頂への石段
でも九径山と思える山がけっこう近づいてきた。このまま行けば山頂へ行けるかも・・
風が強くなると立ち止まり風に吹き飛ばされないように用心しながらまた歩き続ける。温度が低いので汗は多くはないが風があるので半袖ポロシャツの僕には肌寒い。ヤッケ代わりにナイロン製の薄いジャンパーをリュックから取り出して着る。


休憩所から20分あまり、両サイドに手すりの付いた登山道にちょっと安心、見ると九径山の頂上は目の前、嬉しい。
手すりはあるが風に注意しながら少しずつ登っていく。遠く圓頭山と深圳が見える。


山頂のヘリポート
長い石段を登ると頂上下に防風壕かトイレかと思えるような小さな小屋が見える。中に入ってみるととても暴風にはなりそうにない。風がどんどん入る。風がおさまるのを待って最後のダッシュ。
ヘリポートがあった。ここにもアンテナ群があるからか。まあでもいざというときには安心。

山頂
そしてついに507mの頂上に立った。だがここも頂上はアンテナ群に占領されている。その脇の小さなスペースから頂上からの景色をのぞかせてもらうような感じ。なんか惨め。
やっぱり頂上は人に譲って欲しいような気がする。
それでも屯門から青山への景色は雄大。幾条ものトレールが走っている。しばらく写真を撮る。

下山
さてどのコースをとって下山するか・・目標を黄金海岸方面に設定する。

近くの岩場で写真を撮っていると、人が一人登ってきた。で、このトレールを下ることにした。それにしてもどうしてこうも登山者が少ないのかな。
そして下山道も岩が露出したガレ場のような道。頼りなくつづく痕跡を跳んだりはねたりしながら好きなように進む。なるべく足に負担がかからないよう進み方に用心、用心。赤土の固まった上に砂が薄く被さっているので滑らないように。

九径山の山頂が見え隠れしながら少しずつ下っていく。ただトレールがはっきりしないので、目標から少しずつ違った方向に行く。地図を持っていないが、地図があったにしてもこの頼りなげなコースの役に立つのかどうか。とにかく誰かいればいいのだが、はげ山でまわりが見渡せる分、安心感はある。
つづく
九徑山の山頂は目の前




最後の石段


山頂下のヘリポート


山頂へ


山頂から大帽山が見えました


山頂からの展望




下山












《香港の山と公園》 大欖郊野公園・九徑山(507m)へ (3)

大欖郊野公園・九徑山(507m)へ (3) 下山(2008.11.9)

手さぐりの下山



青山湾


大きな岩の横に棚のようなものが打ち付けてあった。よく見ると岩の表面が平らになっていてそこの上る階段らしいと悟った。九径山頂がよく見える。展望台のようなものだろうか。上がってみようとするが風が強すぎるので吹き飛ばされるのを警戒して踏みとどまる。
近くから声が聞こえる。見てみると、海を見下ろして休憩するグループがいた(たぶん香港人)。近くには黄金石と書かれた岩。落書きなのかなんなのか不明。青山と青山湾を撮影。雄大できれい。

さらにはっきりしない「径」をたどる。気がつくと始めに目標としていたコースからかなりずれてますますずれが大きくなる方向になった。戻れないわけではないがそれも面白くなさそうなのでこのままコースを外れて行ってみる。目標の峰とは違う峰に行きそうな気配。
水音が聞こえる。進むと心細く水が流れていた。あまりきれいではない。よどみの水が汚なそう。なぜだろう。

一人で悪戦苦闘しながらも少しずつ高度が下がってきた。そしてある高い岩の上で休憩しているような一人の男性が声をかけてきた。どうやら休憩と共に下山コースを練っている様子。
僕に下山コースを知っているか聞いてきた(たぶん)。初めて来るのに知っている道理はない。首を横に振る。
と、上からさらに一組の男女が下りてきた。どうやらこの男の連れらしい。彼がナビゲーターのようだ。カップルがこわごわ下りてくるのを確認して彼は先のトレールを探し始めた。僕も同じ所を行くことになる。彼と僕とはほぼ似たようなペースで下りていくがカップルが遅れるので彼は時々カップルを待ちながら少しずつ進んでいった。そして、やっと岩場のトレールから解放され林の中に入り、歩きやすい道に変わった。その入り口で彼はカップルを待ち、僕と別れた。

あるかないかの径をたどっていくとバーベキュー場へ出た。「屯門焼烤区」とある。
ここから「青山公路 錦暉花園」と書かれた石段をたどっていくとやっと屯門の街に出る。やれやれ。
「恆豐園 Harvest Garden」と書かれているマンションに出た。黄金海岸からはそんなに遠いところではなさそうだ。

ちょっと寄り道
で、海が見たくなって海の方に歩き始めた。軽便鉄道もあったし、バスも走っているので帰りは遅くなっても大丈夫だろう。
始めに着いた海は海上生活でもしているのかと思うような船が並んでいた。こんなのも生活感があっていい。写真を撮りまくる。渡し船のように岸壁に来てははしごを伝って上がってくる。きれいな高層マンションとのコントラストも面白い。

フェリーターミナルまで行こうと思って歩き始めるが雰囲気的に距離がありそうだし、時刻も5時前、検便鉄道を利用した。
久しぶりの埠頭。いつもながら魚釣りの人たち、夕景のランタオ島の山々がすてきだった。



それにしてもこんなところで写真をよく撮った。370枚。どうして・・
ここの地図を買っておかなかった。やっぱり62ドルと高いのをこらえて買っておくべきだったか・・・今使っているのは2001年版の地図王の大型判。トレールルートも大まかに書いてあるけど持ち運びには重すぎる。
今回の所要時間
登り
登山口 → 麦理浩径、屯門径の分岐点 10分
分岐点 → 休憩所  1時間
休憩所 → 山頂   30分
下り
徘徊と下山 1時間50分

九径山へのアクセス
香港軽便鉄道
「杯渡」駅(屯門市中心駅の隣)下車
→  軽便鉄道路線図 
山頂を振り返って


香港島がかすかに見えました




青山湾




「黄金石」って落書き?それとも・・


水音が聞こえたのはこれ。 これぐらいでもよく聞こえる水音でした


夕日の青山












屯門から振り返ります


大欖郊野公園・九徑山(507m)へ
おわり

深圳と海を展望する香港・八仙嶺郊野公園を歩く

八仙嶺郊野公園 屏風山
香港・八仙嶺郊野公園を行く (2008.11.16)

深圳最高峰・梧桐山を碧桐登山道から登ると背後には香港・八仙嶺が常に控えています。八仙嶺からお隣の香港・船湾にかけての眺めはときおり見える香港・馬鞍山とともに雄大で美しい。
八仙嶺は文字通り連なる峰が特徴的で、碧桐登山道を登りながらその華麗な姿を見てあこがれていた山なのです。

八仙嶺は八仙嶺郊野公園に属し、この公園の最高峰は黄嶺の639m。その東側に犁壁山(550m)、八仙嶺の連峰へと続きます。
この登山道はまた香港の四大ハイキングコースの一つ、全長78kmの衛奕信径(衛奕信徑;Wilson Trail)の最終、第9、10ステージにあたります。

八仙というのは道教の代表的な仙人だということで、八仙嶺のそれぞれの峰に対応させているようです。()内は仙人の名前
峰は西(犁壁山側)から

純陽峰 590m (呂洞賓)
鍾離峰 543m(漢鍾離)
果老峰 530m(張果老)
拐李峰 530m(鉄拐李)
曹舅峰 510m(曹国舅)
采和峰 490m(藍采和)
湘子峰 510m(韓湘子)
仙姑峰 511m(何仙姑)

へと続いています。

この日は私の古巣、香港粉嶺からタクシー(40香港ドル)で鶴藪へ行き、貯水湖からトレール開始、まずはのどかなすそ野を歩き、急坂と変わり高度を急激に増して屏風山に入ります。
その後、八仙嶺郊野公園の最高峰、黄嶺に登り、さらに犁壁山ヘ進み、最後が八仙嶺めぐりとなりました。
深圳・梧桐山から見た香港・八仙嶺、船湾郊野公園。遠く香港・馬鞍山


香港・八仙嶺から見た深圳・梧桐山。遠く、深圳第四峰・梅沙尖753mが見えています。


八仙嶺郊野公園 黄嶺(639m)から八仙嶺を行く (2) 屏風山を行く (2008.11.16)

鶴藪灌漑水塘 鬼頭山を見て出発


のどかに


道も険しくなって屏風山に向かいます


大帽山が


馬鞍山も見えてきました


屏風山へ


遠く深圳の街




深圳最高峰・梧桐山と沙頭角の街、遠く深圳第四峰・梅沙尖


梅沙尖


屏風の上へ


屏風を歩く






大帽山と観音山が見えた


八仙嶺郊野公園最高峰・黄嶺639mをめざして


つづく

八仙嶺郊野公園 黄嶺(639m)から八仙嶺を行く (2) 黄嶺から八仙嶺  (2008.11.16)

黄嶺へ


黄嶺 山頂の三角点と深圳遠望


馬鞍山 海と淡水湖(貯水湖)


船湾郊野公園を望む 一番高いところが吊燈籠416m


馬鞍山




八仙嶺へ








湘子峰から梧桐山






本日最後、仙姑峰(511m)の三角点と馬鞍山


夕日


つづく
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2024_04


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