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2007-07-25  カテゴリ: 香港初在住日記 1996-1998

《香港初在住日記》(108) 回帰香港1997、 香港返還 (1997.7.1)

【108】  1997年7月1日(火)  回帰香港1997、香港返還

今日から香港は中国となる。が、香港特別行政区として今後50年間は香港の体制を変更しないという約束。
以前に香港人からいろいろ聞いているが香港人の今日の気持ちはどうだろうか。

昨日遅く帰宅。今日は友人夫妻と香港ホテルで待ち合わせ。
2時半、タクシー乗り場へ。タクシーも値上がりしている。タクシーの換算表を見ると1割弱の値上がりになっている。香港ホテルには余裕を持って到着、80香港ドル足らず。今までだと60ドルちょっとだったのでかなり割高に感じる。

香港ホテルにはまだ彼らは来ていなかった。今日は船で知り合ったおばあちゃんが一緒だということだ。
昨日、友人夫婦が2階建てバスに乗ったりフェリーに乗ったりしたとおばあちゃんに話をしたら、今日は一緒に連れて行って欲しいということのようだった。

3人が現れた。おばあさんが一緒なのでゆっくりペースで行くことにする。ホテルからMTR尖沙咀駅まで歩く。
友人夫妻は僕がプレゼントした7月1日の乗り放題の記念チケット(写真)を使った。おばあさんも欲しいというので見に行くがやっぱり売り切れ。
旺角まで乗る。おばあさんも少しはしゃいでいる。嬉しい。


旺角で降り女人街へ。おばあさんは昨日友人夫人が買ったブラウスを買う。118香港ドルと値札の付いているやつだ。同じ場所で買うが売り子は昨日と違っている。昨日は男性だったが今日は女性。昨日80で買ったことを言い80で買う。
時計を買う。夫人は88ドルのミッキーマウス(だったかな)の時計。おばあさんは165ドルの時計2個。合計で300ドルに。あと香港返還のTシャツ。友人は28枚買うという。おばあさんは4枚。なかなか威勢のいい店で少しもまける気はない様子。たしかにTシャツの品質もよさそう。「安いのが欲しかったら他へ行け。6枚100ドルで売っている」と強気だ。ものは確かにいいため友人はここで買うことに決めたらしい。結局最初の目的通り28枚+4枚を買った。800ドルとけっこうなものだ。
途中フィリピン女性が2枚だけ欲しいのでと曽我に話を持ちかけられる。つまり4枚100ドルなので共同で買って欲しいというのである。話を聞いていた店の男性は2枚50ドルでいいと言った。

これで彼らの今日の目的は終わったというのでマクドナルドで休息する。おばあさんは2階建てバスに乗りたいらしい。少し考える。とにかくネーザン道に出る。バスはたくさん来る。頭の中で予定を立てる。
ちょうど尖沙咀フェリー行きと表示されたバスに乗り込む。3.9$とある。おばあさんははしゃぎながら2階の一番前の席に着く。僕も嬉しい。15分くらいかかっただろうか、フェリーの乗り場に到着。昨日も今日も雨でバスからの視界はあまりいいとは言えないが喜んでもらえて良かった。おばあさんに「フェリーに乗りますか?」というと喜んだような笑顔で頷く。
フェリー乗り場では返還の号外が配られている。

昨日のように改札口で2.2$のコインを入れて改札を済ませてフェリーへ。香港島側に着くと人力車がある。おばあさんがカメラにおさめる。ふたたびフェリーで尖沙咀に帰る。
5時。おばあさんが疲れているだろうから船に戻る。


今日もビジターとして僕も乗り込む。夕食をごちそうして くれるらしい。友人夫妻のキャビンへ。もうこの船も慣れたようだ。
それにしても彼らは福をたくさん持ってきている。僕は豪華船旅はできない。これだけ服が必要なのはめんどくさいと言うと、彼らは好きでたくさんの服を持ってきていると言う。 船から指定があるのはタキシードだけだそうだ。

6時食堂へ。加藤さんは少し遅れてやってきた。4人で食卓を囲む。食事の量が少ないように感じる。でも和食で天ぷら、刺身がある。刺身は香港では今の季節、 こわくて食べられないのでこれはいい。日本の船だし安心していいだろう。日本では生で食べられる管理をしているから・・
食後上層の珈琲ラウンジでお茶を飲む。そうしている間に9時になる。そろそろ花火が始まる。デッキへ出る。


しばらくするといろいろな絵を電球で形取った船が九龍側からゆっくり動いて香港島まで一回りするように進む。それがすむとそろそろ花火。
目の前にある4艘ほどの船から花火が打ち上げられる。香港島の方からもどんどん打ち上げられた。ほんとうに目の前での花火だ。
ものすごい迫力で迫る。大型の花火が連続して売り上げられると銃撃戦ならこんなものかと思わせるほどの振動と音が身近に迫る。晴れていた空はたちまち花火の煙に包まれ、花火も見えにくくなる。





とにかくこんなに近くで花火を見るのは生まれて初めて、音と振動で少し怖くなることもあったが興奮したようだ。友人はカメラ、双眼鏡と準備がよい。10時過ぎまで花火は続いた。
終わって落ち着いた所でもう一度キャビンに戻り僕の荷物を持って帰り支度をする。

船を出たのは10時半ごろだっただろうか。
外へ出ると今日はまだ交通規制をしているようだ。道は歩行者天国になっている。MTRの駅へ向かう。びっくり。入り口の中で信じられないほどの行列。バスもタクシーもないため、みんな地下鉄に殺到しているのだ。別の入り口はどうかと歩き始める。他の入り口も皆同じ。あきらめて行列に加わる。油痲地で乗り換え家に着くと11時半になっていた。
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