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2010-01-08  カテゴリ: 奈良帰省日記2006-2016

【奈良帰省日記2009】【12】日本最高地点の城郭・高取城 高取山584m (1) (2009.12.17)

奈良帰省日記2009 【12】 日本最高地点の城郭・高取城 高取山584m (1) (2009.12.17)

高取を歩く

日本最高地点の城郭 高取城へ

今回は寒いので金剛山はあきらめる。冬は樹氷が見られるとかだが、まだまだだろうし、一人で行く初めての金剛山は季節のよい方がいいような気がして・・
で、高取山(584m)へ行くことにした。日本最高地点にある高取城跡。そして盲目の夫・沢市と妻・里の夫婦愛を描いた浄瑠璃の壷坂霊験記で有名な壺阪寺を巡るルート。

出発

壺阪山駅から
昨日の天気予報では今日はかなり寒くなるとのことだったので、ベストをセーターに変え、ジャンパーにフードをセット、手袋を持って出かける。
それにしても近鉄はどうしてこんなに運賃が高いのだろう。壺阪山駅まで20kmぐらいだと思うのに450円もする。深圳ならバスで4元、50円程度なのに・・・アウトドア派には運賃の高いのはつらい。

まず橿原線で橿原神宮前駅へ。初代の神武天皇が即位した伝説のあるところだ。そして吉野線に乗り換えて飛鳥をすぎて壷阪山駅へ。橿原線は標準軌、南大阪線/吉野線は狭軌のため乗り入れできないので乗り換える必要がある。

高取町を歩く


溝横のタイル
壺阪山駅を降りて歩き始める。寒い。寒いのが苦手なのでちょっとつらい。深圳で買ってきた160元のジャンパーのフードをかぶる。頭と首からの冷気がばっちり遮断されてすぐに暖かくなった。これなら大丈夫そうだ。でもどうして暑い地方で買う防寒具がこんなにしっかりしているのだろう。そういえば香港で買ったコートもばっちり防寒されていた。

高取城も壺阪寺も初めてではない。ずいぶん昔、日本にいた頃に来たことがある。当時の印象は清潔な感じ、町並みもまとまっていて、どうしてこんなふつうの村にこのようなところにあるのだろう、観光地にもできるような美しさがあると思っていた。歩き始めてそのころの印象を思い出した。相変わらず美しいと思う。



ギャラリー「輝」
僕の目の前をリュックを背負った男性。高取山に登るのだろうか。
町家のギャラリー「輝」と言うのがあった。いつもの寄り道を。
正月用のオリジナルな飾り物の展示会と言うような感じでやっていた。上品できれいな展示。
ギャラリーのオーナーが話しかけてくる。
歩いてきた雰囲気からも見て取れたが、高取には季節のよいときにはハイカーや観光客がけっこう多いとのこと。

「輝」で20分あまりおじゃましたあと再び歩き始める。次の寄り道は昔の呉服屋を改修して町の観光案内所としたという夢創館。
ここからだと高取城(高取山山頂)、壺阪寺、近鉄壺阪山駅までのコースだと3時間半かかるという。

宗泉寺から国見櫓へ

宗泉寺
夢創館を出てまた歩き始める。民家が途絶えて森の中の道となる。舗装は続いているが道幅が細くなってくる。元藩主の住居で後にお寺となったという宗泉寺へ寄り道。
びっくり。きれいによく整備されていた。

元の道に戻って再び山頂を目指す。舗装はとぎれて地道となる。やっぱり地道の方がいい。
でも斜面は厳しくなって階段が増えてどんどん登っている感じがしてくる。体も少しずつぽかぽかしてきてフードをはずす。

一升坂と言う厳しい坂を登ると「岩屋不動120m」という道しるべが出てきた。寄り道。けっこう厳しい径だった。想像していたような岩の中に不動さんがあるわけではなかった。元は岩屋の中にあったのだろうか。

本道に戻って歩く。階段の連続。
猿石というのが出てきた。説明を読むと、城を造るときにの石材として飛鳥から運んできたものがここに放置されたと言うことのようだ。僕が住んでいる郡山城はお地蔵さんまで使っている。どうしてこういうことになるのだろう。


右へ行くと国見櫓
二の門跡。小さな池がある。池なのか城の設備なのか不明。
国見櫓の近くで初めて人と遭遇。数人のグループ。「こんにちは」挨拶。
またまた脱線して国見櫓の方へ行って見る。
すごい。さすが国見櫓と名付けるだけのことはある。展望がすばらしい。残念ながら木の陰で金剛山は見づらいがお隣の葛城山、おそらく岩橋山、そして二上山がこの山脈の締めくくりに見える。信貴山、生駒山も。手前にはもちろん大和三山。見事な展望だ。今日はこれだけでも充分と思った。
でも・・飛鳥から見ると二上山は堂々と見えるのに金剛山、葛城山と並んで見るとすごく貧弱に見えてしまう。まあ、金剛葛城と比べると標高が半分しかないからしょうがないか。
もし飛鳥人が毎日ここから眺めていたとしても二上山を神の山としただろうか・・・違っていたかもしれない。
つづく

高取を歩く
 






高取山へ 山頂の城跡を目指してすこしずつ登ります
まず宗泉寺





そして高取城跡の標石








本道から寄り道して岩屋不動へ 灯籠が倒壊・・


そして飛鳥から運ばれてきたという猿石・・




国見櫓からの展望 大和三山


二上山 左に葛城山、金剛山と続きます 金剛山はあいにく樹木の陰
それにしても584mの山頂に城を築くなんて・・武士の毎日の通勤は山頂だったのでしょうか? まあ足腰が自然に鍛えられるからいいのですが武士も大変です。

さあ山頂の城郭跡へ
つづく
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