杭州・蘇州の旅(1) - 杭州

杭州

2000年の夏、会社で10日間の休暇をとって上海近くの蘇州・杭州へひとり旅に出ました。1996年、香港に出てきてから初めての中国旅行。
杭州と蘇州へ行くと決めて香港から行きと帰りのチケットをとっただけで細かい日程は決めずに出かけました。

ひとり旅のぶらぶら旅行といっても、杭州には杭州人の友人が彼女とふたりで旅館の手配をしてくれたり、鍾乳洞を案内したりしてくれました。
蘇州ではネットで知り合ったばかりの日本人がこれまた世話を焼いてくれたこともあってひとり旅という印象の少ない旅行になりました。

それでも日程の半分以上はひとり旅だったわけでいろいろ経験もありました。このころはまだ言葉も困難が多かったので・・・

杭州・西湖は30元程度で観光舟。小さな小舟で西湖内のいくつかの小さな島を巡ります。
島巡り後、船着き場の前には「車で10元の観光案内」と言う紙を見せる客引きのような人たち。

車で10元は安すぎるので何があるのか、私の中国語の解釈も難があるので少し不安に思いながらも好奇心が勝ってしまいました。
車に乗り込み、まず「龍井問茶」へ。龍井茶は緑茶で日本の玉露に似た味。お茶は好きなので買いました。すごくいい香り。
運転手は私からお金を受け取り買ってきてくれます。
ほかには中国の名産品店とか真珠店とかをまわりましたが、私にはこれらは全く興味なし。買わずに過ごします。

運転手はだんだんいらいらしてきました。結局買ったのはお茶だけ。運転手はもう怒髪天の気持ちを抑えているのか・・・
適当なところで降ろされ、追加の金を要求されました。すったもんだで5元だけ払いましたが、運転手は収まりきれない様子で戻っていきました。

そういうことだったんです。いろいろな場所へ連れて行って買った分のマージンを店から回収することで儲けるのでした。私が買わないので利益が出なかったのでしょう。
龍井茶の時はバックマージンのことを思ったので即座に頭の中で計算、10%程度のマージンを取ったと感じましたがあくどいことはないですね。

ただこれはみんな承知で行くのでしょうか。だとすれば私は申し訳ないことをしたと言うことになりますが・・・
この辺が言葉の不自由な時の功罪でしょうか。
西湖








西湖湖畔 ここから10元観光車が出発


龍井茶の入り口。
この奥にミニ滝やらのこしらえがあって立派な龍井茶会館みたいなものがありました




日が変わって杭州人の友人が連れて行ってくれた鍾乳洞の近く


鍾乳洞の中庭みたいな・・




さらに友人の友人が龍井茶をやっているとのことで家に連れて行ってもらいました






龍井にある龍井茶の会館です




六和塔


霊隠寺


霊隠寺