【71】  1997年3月10日(月)  また中国東莞工場へ

朝6時過ぎ起床。今日からまた中国。7時過ぎ家を出る。
羅湖はよく混んでいてやっと抜け出した頃には9時近くになっていた。駐車場の雰囲気が変わっている。近くに寄ってみると場所を移動するのだろうか、工事中。ここも非常に良く混んでいる。僕をカタカナで呼ぶ声が聞こえる。香港人のTさんだ。会社の車が来ていないらしい。香港人Mさんも一緒。
9時過ぎまで待って3人でタクシーに乗って工場へ。10時頃到着。いやに早い。タクシーの運ちゃんがやけにとばしていた。会社内の宿泊所、ゲストハウスに入る。宿泊名簿には僕らの名前がしっかり印刷されていてあとは日付を入れるだけになっていた。こちらへの配属が決まっているような感じ。なし崩し的な感じであまり気分は良くない。305号室になっていた。

夕食前、Tさんの様子がおかしい。風邪をこじらせているとは言っていたが相当にひどいようだ。香港に電話をしてTさんに帰ってもらうことを伝える。
僕は会話に難があるのでTさんにあまり話しかけない方がいいだろう。彼が言葉を伝えるのに苦労していらいらするだろうから・・・
Tさんは工場総務課のHさんのすすめで太平(町の名前)の病院で診察を受けに行くことになって、もう1人の香港人Mさんが付き添って出かけた。今日は中国で安静にして明日の朝彼は帰ることになった。
明日は香港から8人がやってくるらしい。Hさんは泊まる部屋がないとつぶやく。
香港から中国工場へ行く場合、一般的に2つの方法で出かけます。
1つはイミグレ近くの駐車場に待機している工場の車で行き、もう一つはタクシーに乗ること。タクシーで1時間以上と言うとちょっとびっくりしますが、タクシー代は香港が日本の3分の1、中国がそのまた3分の1で、中国のタクシー代は日本に比べて10分の1近く利用しやすいのです。
今の深圳のタクシーは基本料金が3kmまで12.5元、あとは250mごとに0.6元、したがって1km2.4元、1元を15円とすると3kmまで190円、あと1km36円と言うことになります。これで30kmを行くと1160円と言うことになります。

香港のタクシーのレシートです。香港粉嶺から空港まで45km、328ドル、5000円弱。ただしこれぐらいの距離になるとまけてもらえます。300ドル払いました。

だんだん中国工場勤務が迫ってきました。香港に来る前に中国出張でかなりひどいところでの宿泊も経験しているので、それから比べたらこの会社のゲストハウスは天国みたいなところ、問題はないのですが、メンタルな面で気持ちよくやってきたいと思っていました。
現在の深圳です。
自動車免許講習所の練習風景です。

教習車には前と後に「学」の文字が入っていてこれで路上教習もします。




路上教習中