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2014.01.22 
深圳のPM2.5

2014-01-22  カテゴリ: 生活

深圳のPM2.5

深圳のPM2.5

もう何十年前になるんでしょうか、たぶん私が高校の頃でしょうね。
日本の高度成長期の時、奈良から大阪へ行った時のスモッグで汚い空を見てすごくショックを受けて『ああ、就職したらこんなところで働かなければならないのだろうか・・』と思っていました。幸い生駒山や一連の山のおかげか奈良に来るのは妨げられていたように思われて山で囲まれている奈良県でよかったと思った時でした。
その後、大阪の衛星都市の大学に進学しましたが、このころには改善されていましたのでその間に対策がとられたのでしょう。中国のPM2.5のニュースを見ながら思い起こしておりました。
これも成長のツケなのでしょうか。

そもそもスモッグという言葉はスモーク(smoke)とフォッグ(fog)が合成された言葉で1905年にイギリスで使われたと言うことで、当時イギリスは産業が栄えて石炭の煙がすごいという自慢話だと聞かされていました。
それが日本には戦後の年率10%以上の高度成長期に空気汚染となって現れ、中国にも現在同じように空気汚染に陥ったと言うことなのでしょう。

ところでスモッグという言葉、最近聞くことが少ないのですがもう死語になりかけているのでしょうかね。その代わりにPM2.5という言葉が出てきたのかも知れません。ただPM2.5というのは粒子の大きさ(2.5ミクロン以下)だけを規定したもので成分は規定されていないとのことで何が原因あの科は定かではないのですが・・いろいろ憶測してみました。

PM2.5
  • 大気中に浮遊している2.5μm(1μmは1mmの千分の1)以下の小さな粒子のことで、従来から環境基準を定めて対策を進めてきた浮遊粒子状物質(SPM:10μm以下の粒子)よりも小さな粒子です。
  • PM2.5は非常に小さいため(髪の毛の太さの1/30程度)、肺の奥深くまで入りやすく、呼吸系への影響に加え、循環器系への影響が心配されています。


空気の透明度を表す指標に視程(★能見度)というのがあります。深圳市の気象局のサイトで速報値が見られますが、ここしばらく確認したところでは視程が悪いとPM2.5値も悪いようです。
夏はとにかく視程の良い日が多いのです。このために山の写真を撮るのに夏を選んでいるわけですが、冬に悪いとなると中国北部の暖房用の石炭の煙が流れ込んでいるのではないかとも思ってしまいます。

実際のところどうなんでしょうね。まあニュースで各都市の動向を見ていると問題視されているようなので、昔の日本と同様にあと何年かでかなり改善されるのではと楽観視をしているのですが。
でも日本の高度成長期よりも激しい成長ですからツケを精算するのにもっと時間がかかるのかも知れません。


視程(★能見度)とは → 能見度
深圳の能見度速報は深圳市気象局の天気実況でわかります。
当ブログのリンクメニューに「PM2.5」の速報サイトを追加しました。中国の標準値(中国标准)とアメリカの標準値(美国标准)を切り替えることができます。中国標準はかなり甘いです・・・

私の住居付近。空は晴れているのですが・・
タグ: PM2.5
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