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《創房記》 概要と目次


金地網球花園
2004年5月のマンション探しで金地香蜜山(金地網球花園)というマンションを購入して、2005年6月内装完成、さらに引越までの写真と記録です。創房記と名付けました。

深圳ではマンションを買っても内装をしていないスケルトン渡しがほとんどです。内装は自分で手配しなければなりません。
通訳のできる人に助けを求めようとしたのですが、常に助けてもらうことは不可能なので、腹をくくってすべて独力で段取り、手配するとと決めました。中国語は中級程度だったのですが専門用語が多くて最初はほとんどわかりませんでしたので筆談帳を使いました・・・・香港に住みながら深圳に通っての創房記。

(注) 新しい情報も極力入れていますが、基本的に2006年にまとめられています。

2004年05月   マンション探し
2004年06月07日 仮売買契約
2004年06月-12月 内装設計会社探し 内装材料店探しと見学
2004年06月-12月 数社に設計アイデア依頼(無料)
2004年12月03日 内装設計会社を決定、手付け金を支払う
2004年12月17日 第一次内装設計図
2004年12月21日 内装設計会社と正式契約、見積もり金額の45%の支払い
2005年01月05日 マンション引き渡し
2005年01月09日 内装工事起工
2005年05月31日 内装工事竣工
2005年06月05日 香港から深圳へ引越

創房記メニュー

  1. 概要
    1. プロローグ
    2. 深圳市の概要
  2. マンション探し
    1. マンション探し
    2. マンション探し 東へ
    3. マンション探し 西へ
    4. 不動産屋
    5. 決断へ
  3. 購入・支払い
    1. 購入・支払い
    2. ローン
  4. 内装設計
    1. 内装設計
    2. 内装設計会社
    3. 間取り
    4. 設計図
    5. システムキッチン設計
  5. マンション引き渡し
    1. マンション引き渡し
  6. 内装工事
    1. 内装工事
    2. 起工
    3. 内装工事1 設計会社購入施工
    4. 内装工事2 自主購入、設計会社施工
    5. 内装工事3 自主購入・施工
    6. 内装工事竣工
  7. 家具家庭用品購入
    1. 家具家庭用品購入
  8. 香港から深圳へ引っ越し
    1. 香港から深圳へ引っ越し
  9. 房産証・経費
    1. 税金・房産証
    2. マンション購入費と内装経費
タグ: 創房記目次
2006-05-19 コメント(2)

1 - 1 プロローグ ( 2004.5.22 )

宝安


香港に来て働き始めて8年目、2004年5月のある日。ちょうど日本から遊びに来ていた友人とともに深圳経済特区外にある宝安という街を歩いていて新築マンションのチラシを渡され、そのままマンションの見学におもむきました。見学後、見積もりしてもらいました。この物件はあまり興味をそそられませんでしたが、このことがきっかけとなり深圳経済特区内を毎日バスに乗りマンション探しが始まりました。6月5日、友人が帰国するまでは彼を連れて一緒に回りました。

そのころは香港に住んでいましたので日帰りで毎日見学に赴きました。香港といっても深圳のイミグレへは鉄道(KCR)で5分の粉嶺というところなので比較的楽で、香港から深圳への入境には、羅湖、皇崗、沙頭角の3カ所を利用。



宝安の新しいマンション
しかしながら10日間のマンション探しから内装設計屋探し、銀行でのローン手続き、4ヶ月に及ぶ内装工事など、ちょうど1年を費やした「マイホーム計画」は香港から通うこととなりました。深圳各地の内装材量センター、ホームセンターへも延べ100回以上香港から訪れました。 結果的には、内装が始まった時点で深圳に引っ越した方がよかったですね。
日本でも経験していないことばかりで全く手さぐりの捜房・内装記です。

当初、通訳のできる人に助けを求めようとしたのですが、常に助けてもらうことは不可能なので、腹をくくってすべて独力で段取り、手配するとと決めまし た。日常会話の中国語の能力は中級程度にありましたが、業界用語が全く分からず、常に会話帳を持ち歩き当初は筆談を多用しました。これに付き合ってくれた 人々、ありがとうございました。


宝安で試算してもらった見積書。27階104㎡、3LDKとバス・トイレが2室(三房二厅二卫一厨)、内装無し。キャッシュの場合48万元(当時の為替 レートで約650万円でしょうか)。あと内装費が必要としても4,550元/㎡、管理費も2元/㎡と今から考えれば非常に安いです。でも27階と高層のた めか、平均価の3,300元よりかなり高くなっています。
すごく見晴らしの良い部屋で、ここから約1kmのところに将来地下鉄の駅ができると言ってました。






ネットからの資料


1 - 2 深圳市の面積・人口と住宅建設

1979年3月、それまでの宝安(băoān)県(県庁は主に南頭; 南头nántóu)を深圳市に変更、1980年、経済特区に定めらました。
1979年の人口は31.4万人、ほとんどが客家でしたが、経済特区指定以後、急速に各地から人々が集まり、広東語圏であるにもかかわらず一般的には標準語である普通語が用いられます。

しかし香港人が多く出入りするため、商売には広東語を必要とすることも多いのです。広州へ行くと急に広東語中心になり、ここが広東省であることを思い出させます。
ことあるごとに「あなた、お国は?」(你是那里的?)という質問が飛び交うのもこうした事情によるものでしょう。


深圳市地图册より引用(地図をクリックすると大きくなります)



深圳市の面積

深圳の面積は1,953平方キロ、大阪府の1,894平方キロとほぼ同程度。(以前は2020平方キロと言われていましたが最新の情報では1953平方キロ)
中国の市というのは一般的に大きい市域があり、北京市も日本最大の県である岩手県ほどありますし、中国最大の重慶市にいたっては8.24万k㎡で北海道(8.35万k㎡)と同じ面積があり、戸籍人口も3144万人(2004年末)と膨大です。市というより県と考える方がいいかもしれません。

深圳市は6つの区があり、そのうち羅湖区(罗湖luóhú区79k㎡)、福田区(福田fútián区78k㎡)、南山区(南山nánshān区167k㎡)、塩田区(盐田yántián区72k㎡)の4つが経済特区で計396平方キロ、大阪市(222平方キロ)の2倍近くあり、非経済特区の宝安区(宝安区713k㎡)、龍崗区(龙岗区844k㎡)は広大な面積があります。
イギリスの香港占領以前は香港地域も含まれていて面積は3076k㎡でした。(奈良県3,691k㎡)

深圳市の人口

中国随一の移民都市ということで 2005年6月末の人口構成 は、深圳に戸籍を持つ人口が171万人、暫住人口1035万人、計1,200万人。圧倒的に暫住者が多く、暫住人口の60%以上は建築関係など労働集約型の人で、かなりの数は一時的な居住と思えます。で、大阪府の人口の880万人と似通ってくるのかも。面積・人口から見ると深圳市は大阪府と同等と言えなくないでしょうか?

2007年5月11日の人民日網によりますと2006年末の常住人口846万人、そのうち非戸籍人口は650万人と深圳市統計局が発表したとのこと。1200万人は暫住人口を含めていると言うことでしょうか・・・


深圳は大量の建設工事を抱えていて、建設現場には写真のような仮設住宅がたくさん作られています。で、工事が安定するまで人口というのは難しい問題かも知れません。
非戸籍人口が戸籍人口の3倍以上あるという特殊環境にある深圳の人口は片手間に論じることができるようなものではないようです。

(2007.5.15)



(広東省)

深圳は広東省 に属し、広東省は面積18万k㎡でほぼ日本の半分の面積、7,783万人(2001年末)。21の地級市と2つの特別行政区(香港・マカオ)があり、省都(省会 shěnghuì) 広州市は7,434k㎡(岡山県、熊本県、宮城県とほぼ同じ)、戸籍人口740万人(2004年末)。

深圳市のマンション建設

ネットの検索によると深圳で1,400カ所以上の新築(だいたい5年以内の建設)または建設中のマンションが登録されていて、深圳のどこにいてもビル建設用のクレーンが見えています。

ネット情報は毎日更新されますが、ある日の情報を見ると、当日買うことのできる物件は4万5千戸。1戸は平均100㎡、金額的には塩田区以外の特区の平方メートル単価が高くなっています。契約された物件を見ると1戸あたり広さは平均100㎡程度、金額は90万元程度です。多くの場合、内装のしていないスケルトン渡しなのでこのほかに内装工事代が必要で600~2000元/㎡程度のようです。80㎡ぐらいを2万元程度で内装して貸家にするという中国人がいました。たいしたものです。

物件の価格は、平方メートルあたりの値段が記入されます。管理費も平方メートルあたりの値段です。マンションを見学して、モデルルーム(样板房yàngbănfáng)を見たあと見積もりをくれますが、管理費のことは書かれていないので注意が必要です。普通住宅で3~4元/㎡というところです。


安い新築物件のチラシ
ネットでは検索できない安い住宅もあります。実際に見学した安い新築アパートのチラシがありますが、これには98㎡、16.8万元となっています。1,700元/㎡。特区外ですがほとんど境界にありました。たぶん煉瓦を積み上げて造った4階建て。

エレベータもないので管理費が0.4元/㎡と格段に安い。多少密集した所でしたがいかがわしい印象はありませんでした。ただ、チラシを見ると、「総価4.9万、家賃450元、年回収率10%以上」と書かれていて貸家目的で購入するように感じられます。

2 - 1 マンション探し ( 2004.5.25 - 6.6 )

マンション購入は新築にするか中古にするかという選択をすることになりますが、私の場合、始めから新築しか頭にありませんでした。感覚的に中古というのを受けつけないようです。で、途中不動産屋と話もしましたが、基本はバスから見た光景とネット情報を頼りに自分で探しまわる方法をとりました。
ネット情報は
深圳新房-搜房网 深圳房产-新浪网 焦点深圳房地产网 深圳网上小区--深圳站
など無数にあります。中古(二手)や賃貸し状況もそれぞれのHPから検索できます。

マンションは多くの場合内装のしていない スケルトン渡し(毛坯 máopī)ですがその種類は


    別墅・西麗山荘
  1. 普通住宅
  2. 高尚住宅
  3. 公寓
  4. 別墅
  5. 経済適用房
  6. 商住楼
これらの意味をあまりよく把握しているとはいえないのですが...
公寓は辞書によると「長期滞在用の宿屋(月ぎめで宿賃を払う),下宿」とありますのでこういう貸家にすることを目的に買うのでしょうか。

西麗山荘のパンフレット
別墅は直訳すると別荘ですが、見て回っているとそんな意味ではなく、戸建て、またはそれに準ずる家のようです。2-3階建て、広さは300㎡あまりで平方メートル単価も、管理費も高いです。税金(契税)も普通住宅だとマンション価格の1.5%ですが別墅だと3%となるようです。特区内だと費用は億ション。写真の西麗山荘の場合、1軒800万元、管理費は2,500元/月ぐらいですでに完売しています。ここを見学した時、帰り際に中国人(に見えた)の乗る中級クラスのベンツとすれ違いました。

経済適用房は最近住宅検索ネットに出てきました。調べてみるとその名の通り安い住宅となっているWEBサイトもありますが、実際の物件を調べてみると普通より高い物件もあります。買ってから数年は転売できないようです。



高層マンションの場合、高層の方が高価になります。緹香名苑(写真)で聞いたところでは3階と28階では28階がほぼ30%高くなっていました。
モデルルームもマンション内に造られますので販売の対象になります。

新築マンションは見てすぐわかりますから探すのは簡単で、選ぶのがたいへんです。
当初、条件として考えていたのは、当時の認識で内装無しで50万元程度、広さはできるならば100㎡以上としていました。これはすぐ考えの甘いことが判明、市場価格は急激に上昇していたのです。この条件だと5000元/㎡以下、これでは特区外の比較的過疎地域になりますが、見学していると特区外では煉瓦を用いたところが多く、建設方法に不安を覚えることがありました。で、割り切って、お金がなくなれば売ればいい、との考えで自分の気に入る物件を探し始めました。売っても損はしないはずだと。

この考えは結果的にうまくいき、2004年6月に購入、2005年6月に内装を終えて入居した頃にはすでに20%ほど値上がりしていました。香港ドルで買いましたが、人民元の2%切り上げもありましたし、いい時期に買ったかも知れません。

2 - 2 マンション探し 東へ ( 2004.5.25 - 6.6 )


2001年10月国慶節
羅湖ボーダーの大混雑
思えば初めて深圳を訪れたのは1992年1月11日の夕方、友人を訪問する目的でした。香港から羅湖を経由して深圳に入ったのですが、このころのイミグレーションは今とは比較にならない混雑で通過するのに2時間ほどかかることもよくありました。

1992年当時の駅前は大工事中、舗装されてなくて砂煙が舞うような感じでした。当時の深圳の印象は赤。どこを見ても地肌の赤い色が目に飛び込んできました。木のない山は地肌の見えるごつごつとした挑戦的な風景で緊張感が走りました。

あれから十数年、木の生い茂った今の深圳の山は丸く優しい感じになりました。
深圳は東西に長く、経済特区内を横断する3本の大道があります。北から北環大道(北环大道)、深南大道、浜海大道(滨海大道; 東では浜河大道となります)。地下鉄1号線はおおむね深南大道に沿って走っています。


蓮塘
羅湖から東へ。今まで行ったことがなく今回が初めての「観光」になります。羅湖区の蓮塘からさらに東の沙頭角(沙头角; shātóujiăo)へ。

蓮塘は羅湖から7km程度なのに田舎の雰囲気で広々とさわやか。いい印象です。沙頭角は塩田区の入り口で羅湖駅から10kmあまりで、距離のわりに遠く感じるのは少しマイナーな感じの土地だからでしょうか。ここにイミグレ発見、香港から入れることが分かりました。で、以後は時々このイミグレを利用。

沙頭角は新築の2つのマンションを見学しながら歩きました。ここは香港と隣り合わせで高齢の香港人を多く見ました。イミグレに近いマンションは部屋が小さくて80㎡ぐらいが主流のみたいで香港人が多く買っているようです。香港人の多いところはあと皇崗ですがこちらは若者中心の現代的な街になります。
沙頭角はだいたい5000元/㎡で安い地域です。ここにはまた航母世界という本物の軍艦を見せてくれるテーマパークがあります。


碧海藍天明苑の見積もり
写真は碧海藍天明苑と言うマンションの見積もりです。マンションはほとんど売れてモデルルームの分だけが残っていて、販売はすでに開発業者から不動産屋に移っていました。その見積もり。28階98㎡で、リビングの窓からは航母世界の軍艦の眺めがすばらしいです。ただ、軍艦との間に大きなマンションが建設されれば見えなくなる感じ。

見積もりはモデルルームの内装、家具込みで88万元。これを15%OFFで74.8万元。高いと思ったので言ってみると3日以内に入金ならば70万元だということです。内装といってもモデルルームの内装なので、多くの見学者が見学してかなりいたんでて手を加えないとだめだと感じましたから、高層であるにしても高いと思います。やっぱり内装してない方がいいですね。

さらに東へ10kmほど行くと大梅沙、小梅沙という砂浜のあるリゾート地になって平方メートル単価は高くなりました。そしてこのあたりが経済特区の東の境界になります。





← 蓮塘 ↑

沙頭角 山海華庭、海の向こうの山は香港


航母世界 / 沙頭角


大梅沙/小梅沙

2 - 3 マンション探し 西へ ( 2004.5.25 - 6.6 )

香港からの玄関口、羅湖から福田区にかけては深圳の中心部で新しい市庁舎は福田区にあります。羅湖と並んでもう一つの大きなイミグレで24時間開いている皇崗は、羅湖の西5kmぐらいの場所にあります。


崗厦
羅湖付近、それに皇崗近くの崗厦は繁華街で香港人も多く、部屋は80㎡程度中心です。香港のマンションは比較的狭く、私が香港の時に住んでいたのは一般の香港人と同じ50~60㎡でした。

福田区は比較的広い部屋が中心で100前後から200㎡ぐらいの部屋、そして戸建ちの場合は3階建て300㎡程度が中心になります。特に福田区は戸建ちのあるマンションが多く費用もそれなりにかかります。建設中の香蜜湖畔の「香蜜湖1号」という物件は際だって高価で部屋も広く日本円ならば文字通り億ションです。どれくらいの日数で完売するか興味のあるところです。


桃源村
香蜜湖から西へ、南山区に入った北環大道の北の龍珠大道沿いの桃源村は北側を山でかざりバカンス的な雰囲気を出してくれそうなところ、しかも安いのでけっこう気に入ってます。当時は5000元弱でありました。最近マンションが数多く建設され当時よりも清潔感が出てきました。

さらに西に行くと宝安ですが、この手前で南下しますと南山区南部の「蛇口」という外人の多い地域になります。ここは羅湖から30km程度西になり、香港からですとフェリーを使うことも多くなります。もと三洋の工場があった地域ですが三洋は使用期限が切れて30kmほど北西に引っ越しています。したがって日本人も多く住んでいますが白人も多く、マンションの高価な地域でもあります。

南山区の北部の西麗湖という湖の近くに西麗山荘の戸建て住宅があります。南山区東部には世界の窓、民族村などのテーマパーク群があり、この付近に快楽谷(Happy Valley)の住宅地があります。



羅湖イミグレ付近


崗厦


香蜜湖付近


龍朱大道 桃源村


南山大道


2 - 4 不動産屋 ( 2004.5.28 )

建設中のマンションは開発業者が対象マンション内に販売所(售楼处 shòulóuchù)を設置して直接販売しています。一般の不動産屋で新築といえば、新築で買われてまだ何も手をつけられていない物件ということのようで純然たる新築というのは扱っていませんでした。

投機目的で買う場合は内装せずに買ったままの状態で保存するのが一番利益が良いみたいです。でも長く持っていると管理費とか電気代とかよけいな出費があるので建設中に買い、マンション引き渡し直後に売って価格上昇分を儲けると言うのが多いようです。


不動産屋
香蜜湖周辺を歩いている時、ふと不動産屋が目に入りここの物件案内の張り紙を見ていると中から小姐が出てきましたので中で話をすることに。話しかけてきたのは広西省出身で去年末ぐらいから日本語の勉強を始めたと言う女性営業員。

どこでもそうでした、張り紙を見ていると間髪入れず営業員が話しかけてきます。普通の気分の時は世間話をしながらけっこう遊びます。

で、話をしてこちらの希望とかも言い、いくつか一緒に見学に出ましたがこの時、不動産屋のいう新築がこちらの思いと違うことが分かりました。建設中の新築物件というのは不動産屋では扱えないようだと感じました。
(写真は当時の不動産屋ではありません。当時のはなくなってました)

不動産屋と関わりを持ったのはこの時だけでしたが、数件の物件を見学に行きました。不動産屋には6人ほど女性営業員がいましたが物件案内には必ず二人でやって来ました。小姐の不正防止の意味でもあるのでしょうか。また、物件が遠いとこちらがお金を出してタクシーに乗りましたし、帰りはおそらく40分ぐらいかかるだろう所を彼女らが歩き始めてこちらはびっくり。そういうシステムのようでした。見学は庭にマンゴが実っていたりけっこう楽しかったですね。

中古物件も数カ所行きましたが、どこもトイレが中国スタイルのトイレで悪臭を放っていて参りました。内装状態も良くありませんでしたし。



不動産屋の言う新築物件の見積もり


2 - 5 決断へ ( 2004.6.2 - 6.7 )

このころには地域を香蜜湖周辺に絞り始めていました。ネットの資料で香蜜湖のあの不動産屋のあったところから2kmほどのところに安そうな物件が書いてあり、その途中にもいくつかの物件があるので歩いて行くことにしました。6月2日のことです。


新天国際名苑
まず見えてきたのは新天国際名苑(新天国际名苑)という所でした。「新天国」と思えて笑ってしまいましたが。ここは2003年3月に発売されていて、一番小さい部屋は130m2、100万ぐらい、平均1戸あたり180m2程度、モデルルームもすでに売り切れのため、まだ売れていない(内装のない)物件を見学。「复式」といわれる2層式のメゾネットタイプも多いとのこと。団地内の庭園も特に特徴があるわけでもないし、高価という印象だけが残りました。

この裏、香密湖西岸沿いに熙園(熙园)という戸建ち(別墅)を持った高級住宅がありましたが1万元/m2でおまけに狭い部屋はなく180m2程度が主流で総戸数689。メイドさんの部屋も全戸に付属していて、戸数以上の駐車スペースもあるみたいで場違いの感じ。外観だけ見学、ここもメゾネットタイプが多いです。


金地香蜜山
新天国際で教えてもらった金地香蜜山へ。その途中にも新しいマンションがありましたがすでに入居しているし興味をそそられることもなく金地香蜜山へ。

小さな丘をそのまま利用して設計されたマンションだそうで総戸数1,200、開発商として深圳市国际网球俱乐部有限公司(深圳市国際テニスクラブ会社)となってます。7面の国際規格のコートを持つというテニス場と会館がすでに完成していて、会館にマンションの販売所(售楼处)があります。高台になっているので屋外に設置されたエスカレータでまず玄関へ。エスカレータは非常にゆっくり動いているように見えましたが、人が乗るとスピードが上がる最近流行のもの。要所要所に守衛が配置され高級感が漂い場違いなところへ来ているような気もしましたがとりあえず見学だけ。

2階分ほどのエスカレータで上り詰め、会館に入り、さらにエレベータで2階へ。ここが販売所。マンションと戸型の模型を見ていると、いつものように女性営業員が声をかけてきて、模型を前に説明を受けます。高そうだな、と言うと、安いのもある、と言って示された値段を見ると、121m2のところで77.4万元でした。この付近ではめちゃ安。マンション設計のコンセプトが気に入ったし、価格も高くないと思い大いに興味がでました。香蜜山も一番高いところでは14,000元/m2となっていますので示された場所はマンション側に価値が低いと判断されているようです。私の判断は逆に中程度の判断でしたので穴場といえるかも知れません。


金地香蜜山の見積もり
モデルルームを見学するためにエレベータで4階へあがりマンションの入り口へ、下にプールを見ながらモデルルームへ。途中の通路も工事中でしたが美しさは伝わってきます。それまでになかった好印象とともに第1回目の金地香蜜山の見学を終えました。それにしてもこのあたりは広い物件ばかり。香蜜山1期も1戸あたり平均140m2

このマンションの特徴は地形の変化を利用した設計で、これは確かに他のマンションにない味わいだと思います。バックには低くて小さいですがが山が控えていて田舎の雰囲気がでること、周囲に古い建築群が少なく、風景が新しいこともメリットに思えます。反面、買い物や生活にはちょっと不便、3年ぐらいは我慢が必要かも知れません。田舎派の私にはおそらく大丈夫。

以後5日間、場所を転々としマンションを見学した結果、環境、価格ともに香蜜山が一番と判断、5日後の6月7日、再び香蜜山を訪れ手付け金を入れました。ただ高い階にしてもらったので金額は上がりました。

3 - 1 購入・支払い  ( 2004.6.7 )

以前、資金がなくなり建設中のマンションが頓挫して支払ったお金がぱーになったという話のあることを知らないわけでもありませんので、ちょっと気にもなりましたが直感的に大丈夫だと確信し決心に至り、販売所に出向きました。
販売所(售楼处 shòulóuchǔ)は多くの場合マンション内にあります。身分証としてパスポートと香港IDカードを掲示し、購買申込書を作成、同時に手付け金(定金dìngjīn, 3万元程度)を支払います。残金は2回に分けて1ヶ月以内に支払うのが一般的なようです。


小切手
今回、香港ドルで、そして香港の銀行の小切手で支払うことを問い合わせるとOKでした。交換レートも非常に良かったし(香港ドル100に対して人民元106)、手数料も不要というので香港ドルで支払うことを即決し、手付け金として5万香港ドルの小切手を書きました。現金ではないので仮領収書を受け取り、後日、小切手を現金に交換後正式領収書をもらうことになります。小切手がOKになり、現金を持ち歩かなくてもいいので気が楽になりました。ほかに、クレジットカードやキャッシュカードでの支払いもOK。
私は香港ドルを基本にして支払いをしましたが、日本から送金した人もいます。

内装設計に入ると香港の銀行から中国の自分の口座に内装費用としてとりあえず20万香港ドルを送金し、中国の銀行で口座上で両替をしました。当時はレートが非常に良かったのです。ただし、1回に両替できる金額は1万米ドル(7.7万香港ドル)でしたので何回かに分けて交換しますがこの手続きにけっこう時間も面倒もかかります。この時に両替証明書をくれます。再両替の必要な時に使うのでしょうね。内装費としてはとりあえず30万元のつもりをしていますのであとのお金はケースバイケースで考えます。
私の香港の銀行口座はインターネットで簡単に両替できるので、当初人民元に換えて送金しようと思ったのですが、香港の銀行で中国への送金はUSドルか香港ドルでしかできないと言われ香港ドルで送金しました。 (2005.1.7)

マンション使用年限--中国は土地使用権を買うことになり、使用できるのは70年です。ただし2007年10月1日に物権法が施行され自動的に更新されるようになりました。
  1. 個人及びその他権利人の物権は国家・集団の財産と同様に法的保護を受ける。
  2. 住宅建設用地使用権(70年)は期限満了後自動的に更新される。
  3. 物権を抵当に入れることができ、建築物とその他土地附着物、建設用地使用権、入札・競売・公開協議などの方式で取得した荒地等の土地請負経営権、生産設備、原材料、半成品、製品、建造中の建築物・船舶・航空器、交通輸送器具が含まれる。
  4. 中国で初めて「日照権」の概念を導入し、近隣の建築物の通気・採光・日照を妨げてはならない。
  5. 国は不動産登記に統一的登記制度を実行する。
  6. 初めて集団住宅(マンションなど)に住民大会、住民委員会(管理組合)の規定を導入。

SMBCコンサルティングより
ほかには 経済トピックス  中国情報局

今回買った物件の登記内容は使用年限として1996年10月19日から2066年10月18日となってましたので、開発会社は権利を手に入れてから10年ぐらい放置しておいたのでしょうか。




購入時のマンションの建設状態(2004.6.9.撮影)



売買確認書

概要。香港ドルでの金額と客の希望により香港ドルで支払うことが記され、全体の60%の費用を10日以内に支払うように書かれています。

気が付かなかったのですがよく見ると国籍が中国になってます。香港のIDカードのせいでしょうが一瞬あせりました。



支払い案内書
これよると貨幣を選択できるようになっていまして、人民元、香港ドル、US$となっています。あと銀行のキャッシュカード、小切手など利用可能になっています。

タグ: 創房記購入
2006-05-20 コメント(0)

3 - 2 ローン ( 2004.8 ~ )

当初キャッシュで買うことにしていたのですが、内装費用がどれくらいかかるのか想像がつかないためと、中国でのローンという経験のため、後に費用の1/4をローンにすることを考えて銀行との折衝に入りました。香港のIDカードがあればローンを組める、と聞いていたからです( 香港IDを持っていなくてもローンが組める、と言う話も聞きましたが詳細不明)。ローンにするとマンション価格のディスカウント率も不利になりますが、そんな高額ではありませんでした。

銀行は深圳にある香港系の銀行を利用。銀行と何度かの電話でのやりとりのあと融資OKの返事をもらい銀行に赴いて詳細な打ち合わせに入りました。

銀行には利息のほかに諸経費が必要です。この中にはなぜか弁護士費用がありました。第三者を介入させて不正を防ぐ、ということなのでしょうか。でもこの費用が高かった。で、銀行側に対して、借りる金額の割に弁護士費用が高すぎる、と言うとすぐに半額ぐらいに下がリました。ここでも値切り交渉が必要なようです。
5年ローンとすると、総額で10%程度のアップと分かったため、最終的にローンを組むことに決めました。香港ドルで借りましたので香港ドルで返済することになります。

まず返済用の口座を作り、ここへ貯金をしておくと返済日に差し引かれるというシステムです。手数料を払えば香港の小切手も使用できます。1万元以内なら 50元の手数料ということでした。香港の銀行から中国の銀行へ振り込みをする手数料よりも安いです。
銀行の担当者と面談したり、メールで問い合わせたりしながら8月3日、深圳で口座を作りました。以後はこの口座に香港ドルで振り込むことになります。

諸経費は

  1. 手続き費 2000元
  2. 公証費  600元
  3. 印花税  20元
  4. 委託書公証費 200元
  5. 抵押登記費 100元

の合計2920元。
あと保険費が400元/年かかります。


銀行から提示された60回返済(5年)試算メモ
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2006-05-20 コメント(0)

4 - 1 内装設計 ( 2004.12 )

設計会社探し(2004年8月 - 11月)から設計(2004年12月)

購入手続きが終わりお金を振り込んでも、マンションはまだ建設中でできあがるのにまだ半年あり、内装設計を検討するのに十分な期間があります。
内装するには内装設計会社(装饰zhuāngshì公司)を利用するか、大工さんを雇うかをまず決めなければなりません。内装設計会社は内装設計と施工を行います。設計士や現場の責任者などが助けてくれますが、多くの内装材料は自分で手配する必要があります。大工さんの場合は設計はしません。依頼主と打ち合わせで、安く仕上がります。

お金はかかりますが内装設計会社の方がわかりやすいのでこれにしました。で、数社の設計会社を選んで会社のレベル、見積価格、会社の雰囲気、以後の対応などを検討して最終的に内装会社を決定することになります。

設計会社にコンタクトを取るとまず平面図を書き、見積もり金額を提示されます(無料)。それと実際の設計者と打ち合わせをしますので、これで設計の実力、センス、付き合いやすさなどを自分なりに判断できます。
設計会社ではしない内装は(設計会社によって多少異なりますが)

  • システムキッチン 専門の会社があり別途設計を依頼します。
  • タイルでない床 フローリングなど
  • 壁紙 (施工してくれる設計会社もあります)

システムキッチンの設計を依頼しても、キッチン・シンク(流し台)、蛇口、コンロなど付属するパーツは自分で買って支給する必要があります。フローリングや壁紙などはそれぞれの材料店で内装の手配をしてくれますのでこちらから期日がわかり次第連絡します。

設計会社を決定すると手付け金(定金dìngjīn)を払います。だいたい5,000元程度。残りの費用は4回に分けて支払います。契約書(合同书hétongshū)によると

  1. 契約書にサインをする時 45%
  2. 起工後10日 35%
  3. 木工の基本工事が完成し塗装工が入る3日前 15%
  4. 竣工後3日以内 精算分を含めた残り全額

となっています。%は見積もりに対する%です。見積もり費用には内装設計費、一部材料費、それにすべての人件費が含まれています。できあがりに対しての代価なので期間が延びても給料の補填などは必要ありません。

もし工事が不満なら支払いを滞らせるという方法も使えます。私は使いませんでしたが聞くところではこの方法は効果があるようです。工期は75日でしたが、期限を決めて遅延した場合、1日何元という事項を追加した方がよかったかもしれません。
精算は内装工事竣工後に発注人立ち会いのもと、できあがりを一つ一つ測定して契約書で決められた単価で計算します。

内装設計会社を利用するとここでほとんどをやってくれると思っていたのですが、実際は備え付け家具の一部の材料を手配してはくれますが、ほとんどの材料は自分で手配しなければなりませんし、その費用は設計会社に支払う費用には含まれていませんので実際の内装には設計会社に払う費用の倍くらいかかります。
材料を買いに行く時は設計者に話をすれば同行してくれて、材料の説明などアドバイスをしてくれます。


設計会社から示された平面図(無料段階)。
気に入らなければ注文をつけてやり直してもらうこともできます。


4 - 2 内装設計会社


崗厦で
内装するのを「装修zhuāngxiū」と言うようですが、設計会社は「装飾公司;装饰zhuāngshì公司」となっていますのでこれと深圳をキーワードにインターネットで検索します。それに街には「xx装饰」と書かれた内装設計会社の看板が溢れていますので、とりあえずはこれらで設計会社を探していくことになります。ただ、あと半年もあるとなかなか設計会社も真剣には取り組んでくれないようです。
マンション側が主催して内装工事に関するセミナーや設計会社の展示会なども行われましたが、何しろこういう中国語、ははは、で一生懸命聞いても30%程度しか分かりませんし、これで頭を集中させるのも15分ぐらいが限度でしょう。資料だけもらって帰りました。



財富広場
マンションから2kmたらずの財富広場(财富广场)と言うところに設計会社がたくさん入っていたのでこのビルをぶらぶら。とある設計会社の前を通ったら、中から小姐が手招き。これが背中をたたかれるきっかけとなり入っていきましたが、何しろこちらは日本でもこんなことをしなかったのですべての勝手が分かりません。設計者が応対して筆談を交えながら概要を聞いていきます。これをあちこちで幾度となく繰り返していくうちに概要が見えてきました。

結局、財富広場の「名雕装飾」、マンション主催の展示会(8月末)で知った「永安装飾」と財富広場の「海大装飾」との3つで考慮することにしました。
永安は途中で応答がおかしくなったため、除外し、残り2社で考えました。のちにこのときの永安の設計士に偶然会いましたが、独立して新しく設計会社を作ったとのこと。

海大の設計士のアイデアも図案も設計への姿勢も良かった。ただ、僕とは性格が違うのか、こちらの思いが伝わりにくい傾向がありました。

名雕は設計歴4年、25歳の女性で、始めは設計士だと思わず、いつ設計士が来るのか待っていて不思議に思ったものです。設計能力は海大より劣ると判断し、本人にも言いました。ただ話しやすさや、思いの伝わりやすさがあり2度目の平面図が割合いいできだったので彼女に決めることにしました。
日記によると初めて名雕を訪問して彼女と会ったのは7月31日、これから手付け金を入れた12月3日までほぼ4ヶ月のつきあいで、それに対する海大とは9月23日から。これも無意識に決定要素となっているのでしょうか。

2004年12月3日定金5,000元を入れ、21日契約、香港の小切手で45%を入れました。1月初旬に香港から中国の銀行の自分の口座に20万香港ドルを振り込んだので今後はここから引き出すことになります。

設計士は設計をすると同時に、顧客をホームセンターに連れて行って内装材料の説明をしたり内装材料を買いに行く時に同行してアドバイスしたりしてくれます。彼女は自発的によくやってくれましたし、それによってマージンを取るということもありませんでした。
ところが内装工事半ばにして彼女は4年いた会社を退職しました。ステップアップのため、著名な人について装飾を勉強するためでした。彼女は退職後も必要な時はいつでも言ってくれと言っていましたし、本人もそのつもりのようでしたがちょっと困りました。

結果的に内装設計会社の選択が良かったかどうかは分かりませんが、内装工事のできあがりがけっこう良かったので、これで良し、とすべきでしょうね。



内装設計事務所





内装設計者

4 - 3 間取り


間取り図
寸法の入った間取り図がマンション側から提出されます。間取り図は参考なので内装する時は自由に変更ができますが、図面に黒く塗りつぶされている壁は構造材なのでこの部分を取り除くことはできません。あと、バス・トイレ、厨房関係の水道管、ガス管工事も施工されているので実際上これらの位置を大きく変えることはできません。特にガス管変更工事は都市ガスなのでガス会社に変更を打診してガス会社が変更しますので手続きがけっこうやっかいです。でもガスに関する項目はすべてガス会社がおこなうことになりますので安心です。

12月3日に定金を入れてから設計に入り10日あまりで第1次の設計ができたので設計図をメールで送ってくれるように頼みました。いくつかあったアイデアのうち、小さい2部屋とその間のトイレを全部1つの部屋として主人部屋とし、本来の主人部屋は多効能房として使用するアイデアを採用し、それに基づいての図面です。AUTO CAD図面ファイルが22日に送られてきましたがかなり変更が必要な様子。チェックして修正するのに数日かかりました。



内装設計屋からの平面アイデア図
一番気になったのはコンセントの数が少なすぎ。僕の気持ちが多すぎるのかも知れないですが、ここは多いにこしたことはなく2倍以上に増やし、PCネットや電話のローゼットも随所に配置しました。これは管をコンクリートに埋め込みますので内装工事以後の変更は非常に困難なので重要です。香港仕様のコンセント位置も追加。
あと、デジタル式のガス給湯器のリモコン線用の管を2つの衛生間まで埋め込む必要がありますが、設計士はこの種の給湯器の使用法を知らないようなのでじっくり説明しておく必要があります。
図面の変更ができたら再チェックをしてマンションの引き渡し日(入伙 rùhuǒ)を待ちます。

4 - 4 設計図 ( 第一次2004.12.17 )

設計会社より送られてきた設計図です。プリントアウトだったので設計者に頼んで頼んで元のCADファイルをメールで送ってもらいました。
これをチェックして変更が必要なら変更して最終的に1枚ずつ全部サインしました。

4 - 5 システムキッチン設計

システムキッチンは内装設計会社とは別に設計手配をしなければならないらしいことがわかり、2004.12月ぐらいからシステムキッチンの見学を始め、高級から一般品まで観察しました。全体的に高価な印象です。機会があれば次回はオーディオのコンポのようにキッチンの各部分品を集めながら自分でセッティングしたいと思っていますが...

設計会社を戈兰迪(戈蘭迪)と決めて内装工事起工後の1月13日に名雕の設計士と共に戈蘭迪が入っている楽安居へ行き、その場でアイデア設計をし、それをもとに戈蘭迪で施工設計をします。内装工事が進んで台所にタイルが貼られた後、部屋の測量をして設計修正することになります。
そして設計を進めていくうちに、キッチンシンク(流し台)や蛇口をこちらが買って戈兰迪に支給し、コンロや消毒漕(消毒柜)の寸法を教える必要のあることが分かりました。
コンロ、消毒柜、蛇口など、これらも時間をかけて見に回りましたが最終的に内装工事後半の4月上旬に購入しました。

システムキッチンはガス管、水道管、配水管、電源が絡んでくるので結構面倒で、特にガス管は安全性の上からも最重要となります。
ガス管のもとの位置は高すぎて、キッチンの台面から出て見苦しいので低いところに移動することにしました。が、これはガス会社の担当になるのでガス会社に連絡すると、1度視察に来て変更ルートを打ち合わせます。それに基づき、まずタイルや水道管など、必要な変更を行ったあと、再びやってきて改管工事をおこなうことになります。さらにシステムキッチンの完成後、コンロとガス管を接続に来ますので計三度やってくることになります。これはガス給湯器も同様です。わけ分からず、言われるままにやっていましたが、結局はこういうことのようです。ガス会社の事業所にも何度も赴きました。

戈兰迪のキッチンはできあがりから見てかなり価格が高いと思いました。できもいいとはいえない。選択は失敗。





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