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深圳で年金生活

深圳で年金生活へ

まず日本から香港へ (1996年7月31日)
1997年7月、香港は中国に返還されてイギリスによる支配が終了したのですが、その前年、日本を離れる決意をして1996年5月に日本の会社を退職して奈良語しかわからないまま1996年7月31日香港で就職しました。
日本では二十数年ずっと設計をしていました。電子オルガンに始まりステレオなどの電子設計でしたが、日本を離れて香港で働くという日本人技術者がそれほど多くなかった頃なのでので技術者としてちょうどいい機会だったかも知れません。47歳でした。
付属的に香港返還の歴史的な場面も体験することができ、貴重な思い出です。

香港から深圳へひっこし (2005年6月5日)
それから香港で数度の転職を体験し、7年の香港滞在を経て2003年12月、香港永久性居民となりました。それから半年後、2004年6月、深圳に建設中のマンションを購入、といってもスケルトン渡しで内装をしていませんので翌2005年1月5日に引き渡しを受けたあと内装工事に入り5月竣工、2005年の6月に香港から引っ越して深圳に住み始めました。

深圳を初めて訪れたのは1992年1月11日から14日まで、香港と深圳を巡る初めての海外旅行ででした。初めて海外を知ったのが42歳とかなり遅かったのですが、それ以後は仕事でたびたび香港、中国を訪れるようになりましたので中国の生活もスムーズに馴染んでいきました。まあしばらくは深圳での生活基盤を整えるのに大変でしたが。

深圳一つめの挑戦 - ブログ(2006年5月)
そして深圳に来てから1つめの挑戦、ブログを書き始めました。まずはマンションを買って一人で内装工事をやりきったという、まあ自慢話をまとめてUP。
毎日ブログを書くということは気が重いので、ブログはホームページとして放置しておくつもりだったのですが・・・どういう訳か5年も続いてしまいました。もうじき6周年です。
今は生活の1つの「張り」というか、自分の生きているあかしというか。

二つめの挑戦 山へ(2007年10月27日登山記念日)
そして次の転機は2007年。何気なく山登りをしたことから始まりました。
ひょんなことから深圳八景を知り、その一つである羊台山587mに登ってみようと思い立ち登山口を探しだして石段2,592段を登り切ったのですが、次の日から3日ほどがたいへんでした。階段が上れても下れない!バスを下りるときは手すりを持って飛び降りてました。
次の目標、深圳最高峰の梧桐山944mがあるのにこれではまずいので梧桐山の登山道を調べるのと並行してノーエレベーター訓練を始めました。

私のマンションは少し高台になっているのでマンションの入り口までに2階分ぐらいのエスカレーターと4階のエレベータ、それに自分の棟の12階までエレベータを使いますが、これらをすべて階段で上り下りすることにしました。全部合計すると300段あまりの階段でした。はじめは12階の自分の部屋まで上るのに3度ほど休憩が必要でしたが1週間もすると休憩なしで上れるようになりました。その後はピッチをあげて・・

そして2ヶ月後、2007年10月27日に梧桐山初登頂。梧桐山脈を縦走したので8時間半かかりましたが訓練の甲斐あって足は元気そのものでした。ほかのブログを見ていると登頂後1週間ほどまともに歩けなかった、とか書いていましたのでちょっとにっこり。
自分の登山記念日を10月最終の週末に設定。58歳で山登りに目覚めた日です。
山歩きの楽しさを覚えてからは香港の山にも興味を持って出かけました。まあ、基本は一人行なのであまり無茶なことはできないと思うのですがけっこう無茶をやってました。今思い出すとちょっと怖い・・

そして花々
山歩きをしているといつもよく目にする花が咲いています。しょっちゅう目にするようになってくると名前が気になり出します。でも日本とは違うので花の名前も調べにくいだろうとはじめからあきらめ気味でしたが、気が向いてネットでいろいろ調べてみるとけっこう名前が見つかるものでこれならと、調べ始めました。
日本では花の名前など知りませんから、今では日本の花よりも深圳・香港の花の名前の方がはるかによく知っています。

そしてかわいい野鳥たち
鳥の名前もはじめからあきらめ気味でした・・こちらは花と違って遠いところで動いている。
カメラを18倍ズームというものにしてからやっと撮影が少しできるようになりましたが、ピントがなかなか合わす安物カメラではやっかいです。かといっていいものを買うと重いし山を歩くのに苦労するし・・ということでなかなかうまくはいきません。
始めに名前を知ったのは紅羅雲(こうらうん)。あるホームページを運営している鳥好きの人にメールをして教えてもらいました。 でもこういうことばかりをして名前を知るのもだめなので香港で大枚298ドルをはたいて鳥類図鑑を買いました。

花も鳥もネットで名前を調べるには日本のサイトだとすぐに限界が来ます。やっぱり、中国、香港の地元サイトで調べられる訓練が必要ですね。特に香港のサイトだと地域性がぴったりで多少見つけやすい。学名が和名と中文名の橋渡し役。
始めはWikipediaを重宝していたのですが調べていくにしたがって「?」と思うことが多く、真偽の確認作業が大変なので今では利用することはありません。

料理
私はもともと胃が弱いのですが深圳に引っ越した時もよくありませんでした。日本に帰省したとき初めて胃カメラ検査をしたら「胃がぼろぼろですよ」みたいなことを言われました。かといって適切なアドバイスもなく・・・
で、天ぷらを食べるとき、大根おろしと一緒に食べると胃のもたれがなくなるのをヒントにヨーグルトとミキサーにかけて大根ジュースを作って毎日飲んでいましたが目に見える効果うすく・・
おまけに中国のメラミン騒動で使っていたヨーグルトにも混入されていたようでさんざんでした。

その後ふとしたことから原因が使っている油によるものではないかと感じ、試しにピーナッツ油からトウモロコシの油に変えると効果てきめん、食後の胃の不快感が全くなくなりました。ピーナッツ油が原因と知れましたがこれがわかるまで何度胃カメラを飲んだことか・・・やっぱり病気は自分で治す気にならないとだめですね。自分の体のことがわかるのは自分だけですから。

そんなこんなで食生活は自炊が基本になりました。で、日本から料理本を買ってきて料理も挑戦を始めました。昔と違い今はネットがあるのでレシピをふんだんに仕入れることが簡単です。何でもかんでもネット。ネットがなければ生活は始まりません。

そして・・ 年金生活へ
そして2010年末から深圳の銀行に年金が送られてくるようになりました。
というのも私は中国建国と同じ1949年生まれ。「第XX回国慶節」のXXは私の年齢、というわけで年金生活へ突入。
本来ならば一年早く年金が入るはずだったのですが年金機構のミスで一年遅れになってしまいました。もちろんそれまでの年金はそのあとにいただいてますので問題ないのですが。

便利なことに年金は手続きをすれば日本でなく海外でも受け取ることができます。しかも振り込み手数料は日本銀行持ち。ただ中国在住の場合は香港の銀行へ振り込んでもらうことはできません。中国の銀行へUSドルで振り込まれます。そして誕生日の付近には日本領事館へ行って「生存証明」をしてもらわねばなりません。

もう一つ告白すると・・・実は深圳に引っ越してきた2005年、55歳の時から完全リタイア、仕事をしていません。でほぼ7年間仕事なしでの気楽な深圳生活。年金生活までは貯金で生活、というわけでした。やっと年金生活が始められるようになりました。

途中いろいろ仕事の話はあったのですが、就業条件で折り合いがつかず。
私は技術屋ですので日本にいた頃の残業数は半端ではありませんでしたので、残業には慣れてはおりますが、自分の人生を送りたいという気持ちもあって平日はいくら残業でもよかったんですが土、日曜日はちゃんと休めるようにしたかったのです。山に行けるように。折り合いがつかず・・残念。

という経緯で現在年金生活に入ったわけですが、年金生活といっても私は厚生年金と国民年金の複合型で、65歳までは半額しかありません。 65歳までの年金額では日本では全く生活できません。深圳だから生活が成り立つ話。
深圳の生活費については → 生活費

今後は気が向いたら年金生活カテゴリーで記事を投稿するつもりです。

でも現在のこんな私の生活は毎日がすごく楽しくこれまでの人生の中で一番充実していているような気にもなっています。フランスの小説家、アナトール・フランスはいいました。

もし私が神だったら、私は青春を人生の終わりにおいただろう。

私には名言だと思えます。

つがい(?)の腰白鵯(こしじろひよどり) (2012.2.15)

1年がかりの年金獲得奮闘記 (1)

保険料確認書が来た
2008年、消えた年金問題で話題沸騰の日本。
この年帰省すると年金の案内書が来ていました。見ると年金保険の支払い明細がいやにあっさりしていました。少なすぎる。最新分だけが書かれているのかな、と思い確認のために4月28日市役所へ。

市役所の年金窓口は高慢な態度の男性係員窓口と普通の女性係員窓口の2つ。女性窓口になるようにと祈りながら待つと・・・こういう時はうまくいかないもんです、男性にあたりました。

「明細が少ないのですが、これは最新分だけなんでしょうか?」
「いや、これで全部です」
「???!!!」

香港に出る時、それまでの厚生年金から国民年金に切り替えたのですが案内書には国民年金分だけしか記載されていなかったのです。切り替え手続きは1996年に市役所のこの場所で行なったのですが。

ずいぶん昔に(何十年も前)テレビで同じようなことをやっていた記憶がありました。あのときは年金テーマの番組ではなかったのでごく自然に語られていて役所側のミスとはわかりませんでした。何しろNHKのドキュメンタリー番組でしたから。
でもどうしたらこんなミスが何十年も変わらず続くのでしょうか・・・


年金受給手続き
受給手続きは60歳の誕生日の1ヶ月後から申請できるとのこと。
年金は60歳の誕生日の次の月分から支給ということですが、振り込まれるのは2ヶ月分まとめて15日に後納されます。従って約3ヶ月遅れで年金が振り込まれることになります。ただし振り込み開始は手続きが必要なため誕生日の約4ヶ月後と言うことになります。
支給額は私のように厚生年金と国民年金の複合型だと65歳から満額となるので60-65歳までは65歳からのほぼ半額でした。

うわさでは60歳からでももらえるが減額される、というものでけっこう多くの人がそれを信じていました。そんな中で、60歳からちゃんともらえるし、65歳から増額される、と言う人がいました。
そのほかにもいろいろ気になることがあり、2009年の帰省を年金の受給申請に合わせて12月にしました。
そして2009年12月9日、奈良年金相談センターへ。

まず60歳だと減額される云々、と言うのは間違いでした。60歳からは報酬比例部分というのが支払われ65歳からは国民年金部分の老齢基礎年金というのが加算されるようです。切り替え時期になるとはがきで確認書が郵送されると言うことでした。でも多くの人が言っていた60歳からだと金額が減らされる、と言ううわさのもとはどこなんでしょう・・・

そして受給の申請。
外国の銀行でも振り込めるようです。もちろん銀行のいろいろな情報が必要ですが手元にはなかったのでとりあえず日本の銀行に振り込むようにしました。
だいたい3ヶ月ぐらいかかるとのことで支払い開始は4月ぐらいになるでしょうとのこと。


第1回目の年金送金失敗
4月ぐらいといわれても深圳で確認する手だてはないわけで・・と言うのも日本の銀行のインターネットバンキングは外国からは操作できないと以前銀行に問い合わせた時に言っていましたから。

ある日、日本の家族から電話。年金がどうのこうの・・年金振り込み失敗のようで手紙が来ているとのこと。手紙をスキャンしてメールしてもらったところ、振り込み先がこちらの指定とは全く違っていました。文面はこちらに責任があるような書き方で対処の請求が書いてありました。ちょっと頭がパニック。


失敗原因確認と海外振り込み手続き
で、2010年の帰省を早い目にして6月に帰省して奈良年金事務所へ。名前は社会保険庁から日本年金機構に変わっています。

すぐに間違いが見つかりました。申請書にこちらで受け取りたい銀行名を書いて提出したあと年金事務所の係員が銀行の名前の横に銀行コードを書き加えるようなのですがこの銀行コードが間違っていました。
イージーミスでショックでした。第1回目の振り込み失敗なので普通に考えるならまず「台帳」をチェックするはず。そうすればすぐに判明したミスなのに。おそらくチェックなしで作業を進めていたのでしょうね。消えた年金もこのようにして?

係員もそれがわかった顔になりましたし、書いたのは彼女でもなく今さらそんなことを責めてもしょうがないので、これを機会に日本の銀行はやめて振込先を香港の銀行に変更しておくことにしました。
ところがこれもあとで問題が発覚。
つづく

1年がかりの年金獲得奮闘記 (2)

さらに振り込み銀行の問題が・・
2010年8月末に奈良年金事務所から深圳の私のマンションに手紙が送られてきました。
中国に居住されている方については香港(中国とは区別されます)に支店のある口座を指定することはできません。
うーん。あのときの奈良年金事務所の係員にとっては初めてのケースだったのでしょうね。日本年金機構本部から上記の理由で資料が返送されてきたとのことで、新しい申請用紙を同封したので記入して銀行名口座番号などの確認できるものを同封して郵送してくださいと書かれてありました。
銀行名口座番号の確認できるものとしては前回キャッシュカードを指定されていたのでキャッシュカードのコピーを同封して香港から郵送しました。

何度か電話で話をしたのですが電話は高いのでE-メールではだめでしょうかと質問、彼女も調べてくれましたが本部からは手紙かFAXでないと正式な文書として認めないとのこと・・
当方、10年前まではFAXを使っていましたが今はE-メールだけ・・困りました。せめてやりとりだけでもEメールで、と食い下がりましたが拒否されました。
で、ネットで無料FAXサービスはないかと探すと・・あるもんです、ありました。ただアメリカのものだったので日本語を送ると文字化けするのでJPGファイルに変換して発信しました。(一度文字データで送って失敗しました)


まだまだ・・
もうこれで・・と思っていたらまたまた要求が郵送されてきました。
キャッシュカードのコピーにあなたの名前が記載されていません。
とのこと。氏名、銀行名、支店名、口座番号が同時に表示されている資料が必要であると・・・
またかと思いましたが、まあ、ここまでくれば最後まで行くしかありません。年金のために。
通帳があればいいのですがカードだけの口座のため深圳の銀行へ行き、たどたどしい中国語で事情を説明、私の口座の出入記録をプリントアウトできるというので試しにプリントアウトしてもらいスキャンして奈良年金事務所にFAX。


そしてやっと
そして奈良年金事務所から2010年10月15日付けの手紙が深圳に届き、申請手続きが完了したと通知を受けました。
11月末ぐらいに年金が深圳の銀行へ振り込まれるだろう、とのことでした。


深圳の銀行にやっと年金が振り込まれる
11月15日付けで「JAPAN PENSION SERVISE」と書かれた封筒の国際郵便が届きました。年金送金通知書でした。
やっとです。めでたしめでたし。前年の12月初旬に初めての手続きをしてからほとんど1年かかってやっとここまでこぎつけました。
まあ、日本と深圳、問題があってもすぐに対応できる状態ではないことも原因の一つですが・・


最後の難関・人民元で現金を引き出すまで
でも、まだまだ難関があります。振り込まれたお金をどうしたら引き出せるのか・・・
ATMで残高を確認しても入金されている様子はなく、銀行に行ってもお金は振り込まれてないと言うし・・・さてどうしよう。

まだ振り込まれてないのだろうと思いしばらく待つうちに半月が。
ふたたび銀行へ。まだお金は入っていないという。これは絶対おかしい。不思議な顔をしていると銀行の係員が行内の隅にあるネット端末機の方に連れて行ってくれました。

銀行のホームページから私の口座のネットバンキングにログイン。すると・・・
とあるページにありました。USドルで1年分ちゃんと振り込まれていました。でも・・これはまだ陰のお金、銀行に申請して使えるようにしなければならなかったのです。そのため窓口でUSドルが見つからなかったのです。
この手続きはネットバンキングでできました。係員が手本を見せて代行してくれました。で、そのあとは・・
待つのです。申請手続きは銀行の職員がPCで行います。手作業で。

10分後、手続きが終えたようでUSドルが表に出てきました。なんかマネーロンダリングみたい。
あとはUSドルを人民元に両替するだけ。これもネットバンキングでできるとのことで係員がトライしてくれましたがこれはだめでした。どうやら外国人はネットバンキングの両替を使えないようでした。
窓口へ行ってパスポートを見せて 両替、やっとATMで使えるお金になりやっとめでたしめでたし。2010年12月2日のことでした。

こういう複雑な処理は人民元の為替レートを安定に守るためだろうと推測しました。中国人は全てネットバンキングで処理できますから。
でもこれは2010年末の話です。現在(2012年2月)は「陰」のお金を使えるように申請する必要はありませんし、外国人も両替をネットバンキングでできるようになり銀行に行って手続きする必要はなくなりました。
香港の銀行は10年も前からこういうネットバンキングが完備されていて私も使い慣れていたので始めに香港の銀行を指定していたのですけどね。

感想
実際に奈良年金事務所と連絡し合ったのはこれの何倍もあるのですが要点をかいつまんで書きました。
総合して考えてみると奈良年金事務所で申請書類などをデータ化して本部に転送するのではなくて、おそらく一々資料の原紙、もしくはコピーを本部に郵送して本部でデータベース化すると言うことなんでしょうか。とすると申請した本人がデータベース化されたデータの確認をするのがだいぶ後になるということで私のような立場の人間にはかなりリスクがありますね。それにこちらから送ったさまざまな資料は単に本部に転送されるだけの2度手間で間違いも起こりやすいということかな、と。

奈良年金事務所の係員は本部が、本部が、という言い方を多用していました。
実態のわかるはずはありませんが想像するに中央集権的と言うことかなと思いました。地方の年金事務所は単なる窓口だけでおそらくなんの権限も責任もない。何かあると全て本部に問い合わせなければわからない、というのが実態のようです。ちょうど橋下市長のいう現在の区役所みたいなものでしょうかね。

年金獲得奮闘記 (3)

海外で年金を受給する場合の資料
奈良年金事務所とのやりとりの中で資料を請求しましたが、最新の資料が旧社会保険庁のものであるため新たに作成しました、ということで送ってくれました。
これを さらに必要項目についてまとめました。


海外銀行への年金送金手続き

「年金の支払いを受けるものに関する事項」記入例
「年金の支払いを受けるものに関する事項」に「基礎年金番号・年金コード」「氏名・性別」「生年月日」「住所(外国の住所)」のほかに「銀行名とSWIFTコード」「支店名」「銀行の所在地」「口座番号」の欄も記入。
記入例は少し古いのでSWIFTコードが入っていませんが現在は必要です。
私はSWIFTコードを銀行のホームページで調べました。

SWIFTコード:相手方の銀行を特定するために用いられる金融機関識別コード。

これに銀行の口座番号が確認できる書類(通帳の写し、口座証明、小切手帳の写等)を添付して提出します。

所得税免除手続き
さらに日本での所得税免除を受けるため「租税条約に関する届出書」も提出。

  1. 現地の銀行には日本銀行で支払日の為替レートに換算したうえ、三菱東京UFJ銀行(一部、三井住友銀行)を経由し、各国の受け取り銀行に送金されます。支払日から1週間程度で入金されます。送金手数料については、日本銀行が負担します。
  2. 居住国によって送金通貨が決められているので受給者による送金通貨の選択はできません。中国へはUSドル。
  3. 居住国でない国の金融機関で受け取りはできません。(香港、マカオと中国内地は区別されています)
  4. 海外居住者であっても年金の支払いを、日本国内の金融機関で受け取ることもできます。
  5. 滞在国が租税条約を締結している場合は、「租税条約に関する届出書」を提出することにより、所得税法上で非居住者に課せられる所得税が免除されます。
    中国は締結されています。香港も最近締結されました(2011年発効)。


年金送金通知書
年金が振り込まれる時に送金通知書が送付されてきます。



現況届
1年に一度、生存確認が必要ですが、これは誕生日前に年金機構から案内状が届きます。誕生月の月末までに滞在国の目本領事館等で発行された在留証明を添付して郵送します。

私の場合、広州の領事館で証明を受けました。このとき、住所を確認するため、居住地に自分宛に送られてきた郵便物などを提示します。証明は無料です。


支払調書の発行
海外で年金を受けている人には、毎年1月31日までに源泉徴収稟に代わり支払調書が送付されます。


税金
日本非居住者の年金にかかる税
租税条約(二重課税の調整、脱税及び租税回避への対応等のための条約)が締結されている国に居住する場合、居住地のみで課税されます。(中国内地も香港も締結されています。 → 締結国一覧

「租税条約に関する届出書」を、日本年金機構を経由して税務暑に提出することにより日本の所得税が免除されます。租税条約締結国でないときは日本の所得税が課税され税額は

65歳未満
泉徴収税額=(各期支給額-6万円×支給月数(2ケ月))×税率20%
65歳以上
源泉徴収税額=(各期支給額-10万円×支給月数(2ケ月))×税率20%

となっていて半端な税額ではないような気が・・65歳未満の場合1ヶ月6万円までが無税、それ以上は20%の税金という解釈でいいのでしょうか? とすると1ヶ月6万円が基本の生活費として認められている?
生活保護を受けている人はニュースなどを見ていると月額10万円以上ありそうなのですが医療費無料で無税では・・・


中国での年金の課税は?
中国の税金ですが法律(中華人民共和国个人所得税法)で年金は非課税になっているようです。外国人の場合は事情が異なるかも知れませんがまだ調べていません。
第四条 下列各项个人所得,免纳个人所得税:
  七、按照国家统一规定发给干部、职工的安家费、退职费、退休工资、离休工资、离休生活补助费;

在広州日本領事館の深圳出張サービスで在留証明書(2012.8.16)

また今年もこの季節。1年に一度誕生日の月末までに中国に住んでいる在留証明書を日本年金機構に提出しなければなりません。年金送付のための生存確認です。今年はまだ案内状が来ていないのですがそのうち来るでしょうからとりあえず領事館の深圳出張サービスで確保しておきましょう。広州往復の手数と費用が省けます。

地下鉄蛇口線(2号線)科苑駅で下車、D出口を出ると目の前のビルが留学生創業大厦、歩いて5分ほど。
予約は午後1時から。1時20分ぐらいに会場である2階の深圳日本商工会へ。数人がパスポート申請となにかの証明書交付手続きをしていました。いつ行ってもパスポートの申請が多いですね。

少しトラブルがあり時間がかかりましたが無事終了。すでに2時をすぎ2時からの予約の人がやってきました。
証明は年金の場合、手数料無料。
ほんとに出張サービスは便利です。次回は10月。
さて・・


偶然 吉野家が・・
バスで福田のJUSCOへと思い深南大道まで散歩。途中で吉野家の看板。へえー、ここにも吉野家ができていたのか・・どっちみち空いているのだろう、と思っていくと平日の日中だというのにけっこうなお客さん。こんな寂しそうなところで以外にはやっていました。

帰ろうとすると大雨。やむのを待ってからバスに乗ってJUSCOへ。

《中国でネットバンキング》  両替 (招商銀行)

中国の銀行サービスの急激な変化
今月も年金が中国・招商銀行に振り込まれてきました。ネットバンキングで人民元に両替しました。
これまでは人民元のレートを守るためなのか両替にはさまざまな制限がかけられていましたが、中国経済の発展に伴ってかどんどん解放されているようです。
以前は銀行で香港ドルを人民元に両替すると両替証明書をくれます。これが再び香港ドルに両替する時の限度額ということでしょうが使ったことはありませんでした。

ネットバンキングになってからもしばらくは不便でした。ネットバンキングで両替しようとすると・・
これまでは手続きが多くて初めての時は銀行で係員に教えてもらいながらやりました。
今までの手続きは
  1. まず振り込まれたUSドルを使用できるよう銀行に申請。
    申請はネットバンキングでできますが銀行側の手続きは手動ですので少し時間がかかります。
  2. 使用できるようになったUSドルを人民元に両替
    これは中国人ならネットバンキングで可能だったのですが外国人の場合、銀行に出向いて口座開設時に使ったパスポートを持って行き窓口で両替。
というもので外国人にとってはネットバンキングがでなくてかなり面倒でした。
銀行へ行くとエスコート役の小姐がネットバンキングのやり方を実演して見せてくれますので何回かお世話になりました。

そして半年ぐらい前に手続きが変更になり、(1)の申請は不必要で外国人もネットバンキングで両替ができるようになりましたので今は振り込まれたUSドルをネットバンキングで両替するだけでOKです。
両替手数料は 招商銀行・為替と売値と買値の差は0.8%。片道ですから0.4%ということでしょうか。

ネットで外貨購入もできるようですがまだ購入したことはありません。

招商銀行ネットバンキングで両替手順


ネットバンキングにログインした画面


メニューの「外汇管理」から「外汇结汇」を選択

口座内にある外貨の種類と金額が表示されます。

この口座には現在香港ドルとUSドルの外貨があります。

必要な外貨の横の「结汇」 をクリックすると両替のウインドウがポップアップします。

必要な事項を書き込んでクリックするとOK。両替終了。

英語のメニューもできていますので利用可能です。(英語メニューは中国語よりもかなり少ないですが)

介護保険

奈良帰省日記で65歳になったとたんに介護保険の請求が・・と言う書き込みが気になって帰省していた時に市役所で確認してみました。
それによると40歳から介護保険料が必要で健康保険の中に組み込まれていますが65歳になると健康保険から介護保険が切り離されるとのこと。

金額的には・・
私の場合日本での収入が0円なので一番低い保険料ということになりますが’健康保険込みで年2万2000円ほど、そのうち6000円ぐらいが介護保険料らしい。で65歳からの介護保険料は、と聞くと別の課で聞いてください、と言うことで別の課に移動・・

で65歳からの介護保険料は・・・
おー! 立派なものですね。所得なしでも年2万8000円! 一瞬動揺が・・どうして65歳までが年6000円でそれ以上になると4倍以上の保険料になるのでしょうかね。普通は所得がなくなり年金生活に変わっていく年齢です。年金がどんどん減っていく・・・
しかも保険に加入する、しないの選択はできません。年金から天引きされます。理由を聞くと「必要年齢になるから」だとの即答が。

でも・・年金保険は必要年齢になったら保険料はいらないのでは・・
国民健康保険は徴収の時、健康保険税となっているのですがこれは税扱いなんでしょうか・・それとも何かのつじつま合わせ? まったくわけがわからん。
まあ、年金保険でも健康保険でもそのときの状況に応じてそれなりの理由を考えているのでしょうけどなんかポリシーが感じられない・・

日本の電気料金とかガス料金とか調べようとしても基本料金とかコースがあったりとかさらにいろいろな計算があって早見表がなければ自分で料金を計算するのは至難の業というより計算できませんでした。これなんかも似たようなやり方なんでしょうか・・

とっても複雑怪奇・・
タグ: 介護保険
2012-10-31 コメント(6)

香港・新しいオクトパスを買う 

香港へ。
新しいオクトパスカード(ICカード)を買いました。ほんの少し早いですがカードのタイプが変わります。
これまでは十数年前に買った普通のカード、新しく買ったのは長者カード(elder)です。


香港オクトパス 長者
65歳以上の人が使うことができます。金持ちとは関係ありません。これで何が特徴かというと・・・・
香港で地下鉄に乗る時にはどこまで行っても1回2ドル。地下鉄からMTRバスに乗り換え更に軽鉄に乗り換えても1回としてカウントされるはず。

ただしイミグレの駅、羅湖から上水の区間、落馬洲から上水までの区間は特別になるようで落馬洲と羅湖から通しで利用すると料金が高くなるようですが上水で一旦改札を出て入り直せばどこまでも2ドル。
バスはどうなんでしょうかね・・・まだ不明・・


深圳は・・
深圳では地下鉄は65歳以上は戸籍、国籍にかかわらず無料というのははっきりしていましたし、日本人がパスポートで年齢を証明して無料で乗れた実績もあります。
ただバスは雰囲気を見ていたら何となく違うような気がしていました。明らかに70を過ぎている人でもお金を払っていましたし、無料で乗る人は何か中国の身分証のようなものを見せていました。何か条件が違うのかなと。
ところが先日、高齢の方がバスに乗って普通の身分証を見せて無料で乗っていましたのでもしかしたらバスででも・・・と再確認のためネットで調べてみました。

どうやら2007年8月1日に65歳以上の人は戸籍、国籍に関わらずバス、地下鉄無料という規定がすでに施行されているようです。しかしながら深圳戸籍を持たない人はこの待遇を享受できないでいる、との2009年の記事がありました。
http://ren.szonline.net/Channel/content/2009/200901/20090106/122550.html

そして2013年8月のこんなのがありました。
http://www.xcar.com.cn/bbs/viewthread.php?tid=19297268
これによると多少微妙ですがかなり期待が持てそうな感じです。基本は戸籍国籍によらずということのようですが証明書類の中にパスポートを書いていません。まあ次は香港IDカードでとりあえず試してみますかね。

深圳通は有効期限が10年。私の持っている深圳通は今年の12月でこの期限がやってきますのでうまくいけばいいタイミングかも知れません。
深圳は65歳以上の人口が全体の2%に満たない若い街です。バスや地下鉄を無料にしたところでたいしたことはありません!! (ふふふ)
深圳の博物館などでは60歳から半額割引がありますし・・
まあそれにしても65歳を過ぎると深圳も香港も何と居心地の良いことか・・・
タグ: オクトパス
2014-09-05 コメント(2)

年金機構から住所変更した中山に

年金機構から引っ越しした中山にやっと手紙が届きました。

去年11月の帰省時に奈良の年金機構に出向いて中国の住所変更の手続きをしました。
係の人が本部の人(たぶん東京)に連絡をして問い合わせていただいた結果、アルファベットで表記しなくても中国の簡体字の住所のままでいいと言われて世の中も変わったものだと思いました。深圳の住所の時はアルファベットの大文字で書けと言うことでちょっと苦労したことを覚えていますので。
おまけに担当の人がPCを操りながら対応をしてくれました。今までこの事務所にPCはあるのかと思うほどPCを見なかったので時代の変化を感じました・・・

ふつう年金振り込みの時に送金通知の手紙が送られて来るのですがいつになっても中山に手紙が来ない。まあ、時々送られてこない時があったのでそう気にかけていなかったのですが深圳の私のマンションを買った人から微信(WeChat)でこんな手紙が来たよ、と写真付きで連絡をくれました。見ると年金機構から。先月のことでした。

住所変更の届け出をして3ヶ月以上経っているのに住所が変更されていないようなのでショックでした。おそらく今後も変わらないだろうとか、やっぱりアルファベットで書かないと手続きをしてくれないのかなとか、いろいろ考えてしまいました。面倒な事態になったなあと・・そのうちまた時代遅れのFAXで連絡しないとダメかなあ・・
と言うのも私の誕生日あたりに近況報告用の用紙が送られてくるのでそれまでに手紙を受け取れるよう住所をはっきり変更しておいてもらわなければならないからです。

どうしたものかと思いながら失念している時に中山に届いた年金機構からの2月の送金通知の手紙、まあ半月遅れで多少問題はありますが今回はそんなことは気にならないほどのほっと感がありました。
中国語の簡体字で書いた住所がちゃんとアルファベットになっていました。感激ですね。郵便番号が書いていなかったのですが、無事届いたのでよしとしましょうか。



携帯でメールを出すとすぐに返信のある人と数時間から数日遅れで返事が返る、もしくは返信のない人とかいますけど、年金機構は後者でしょうね・・・香港で働いていた時の香港政府対応の印象は前者でしたが・・

将来的に言えばこういう案内は手紙だと手間もお金もかかりますのでメールで充分だと思っているのですけどね。その方がこちらでの保存も簡単なので。
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2015-03-08 コメント(0)

2024_04


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