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ラハイナヌーン深圳・香港2012 - 太陽が真上から照らす日

ラハイナヌーン Lahaina Noon
日本でならどこにいても正午に太陽は一番高く昇り真南にあって影が真北にできます。従ってこのことを南中というのでしょうね。ここではややこしくなるので南中を正中と書きます。

日本からどんどん南へ行くと少しずつ太陽が北に寄ってついには北半球でも時期によって北から太陽が照らすようになる地域があります。
日本より南にある深圳、香港では1年の内1ヶ月ほど太陽が北に正中する時があります。真北に太陽がいて真南に影ができるのです。一番北になるのは夏至ですがその前後の2度、太陽が南から北へ、北から南へ変わる境目で太陽が頭上真上に正中する時があります。

このときは電柱のようにまっすぐ立っているものは影ができません。日差しが強い上に陰がないという過酷な時。
ハワイではこれをラハイナ・ヌーンとよんでちょっとした観光になっています。でもまあこれは地軸が太陽に対して傾いているため赤道付近(北半球では北回帰線から赤道まで)ではどこでも起こるわけで深圳、香港でもラハイナヌーンがあります。この時期が今年ももうすぐやってきます。

ラハイナヌーンの全記事と写真は → ラハイナヌーン

2011年6月5日、深圳のラハイナヌーン 12時22分に街灯の柱の陰がなくなっています。



2012年のラハイナ・ヌーン 深圳・香港・広州・東莞の日程
時刻がちょうど12時でないのは主に経度による時差が原因です。




1年の太陽高度の変化
私の深圳のマンションでの太陽が正中する時の太陽の高さを1年分調べてExcelでグラフにしてみました。

高度が90度の時がラハイナ・ヌーン、90度以上の部分が北に太陽が正中する時です。
90.9度(夏至)と44.0度(冬至)を行ったり来たりします。

地軸は23.4度傾いていますのでおおむね春分、秋分の日を中心に±23.4度変化します。


私の故郷の奈良では90度以上になるはずはなく曲線が下に移動して78.7度(夏至)と31.9度(冬至)の間を行ったり来たりします。



夏至とLahaina Noon

上のグラフで夏至付近を拡大したものです。



赤道上のラハイナ・ヌーン
考えてみると日本では夏至の時の日差しが一年で一番強いのですが、深圳や香港では夏至の時よりもラハイナヌーンでの日差しの方が強いことになります。

それでは赤道だとどうなるかと考えてみると・・・
春分と秋分の時が太陽高度が90度のラハイナヌーンとなるわけで夏至では太陽は北、冬至は南にあるということに。そして春分と秋分で太陽の日差しが強く、夏至と冬至は日差しが弱いと言うことに。
何とも不思議な感じ。
2012年04月30日 ◄ 2012年05月01日 ► 2012年05月02日

2012_05


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